名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/07/08 - の記事

本日の名台詞

「私に背を向けるな。透。私の方を見ろ」
「今忙しいっつってるだろ」
「もっと、私を理解しろ」
何を言ってるんだこいつは。さっきから。
「私に、関心を持ってくれ。……私は、ずっと、きさまを見てきたのだ。
何故だろう。きさまは最近、『私』にとって、最優先に近い観察対象に……
きさまは、変わった。何故だ。私は、それを、知りたいんだ。
……そう、私は、きさまを理解したい。
私は、今のきさまに、近づきたいのだ。何故だ」


タイトル:たま◇なま ~生物は、何故死なない?~(小説:HJ文庫)
作者  :ふゆきしのぶ:冬樹忍
絵師  :魚
デザイン:?
編集  :?
キャラ :火見透&紅由宇 (216 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

地球に飛来した鉱物生命体で人に擬態した少女・由宇。
自分に都合のよい存在を生み出すため、透をこの地における「つがい」としたことからはじまるSFラブコメ。
全編コメディではなく、ややシリアスな物語展開もあります。
新人さんの作品ですが、これはかなりおもしろかった!

それでは台詞解説。
文化祭の壁新聞作成で忙しそうにしている透に向けて、今の自分の心境を語り出す由宇。

愛玩王子

タイトル:愛玩王子(小説:ルルル文庫)
作者  :かたせゆら:片瀬由良
絵師  :凪かすみ
デザイン:?
編集  :?

第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門<ルルル賞>受賞作。
タイトルだけみると「どこのBLだ!?」としか思えませんが……
普通なファンタジーです。
愛犬のくわえてきた指輪をなにげなく嵌めてみたら、それが抜けなくなってしまった少女。
そんな中現われた、手乗りサイズの小人がひとり。
実はその指輪の持ち主は魔界の王子様で、そのまま指輪を嵌めたままにしておくと大変なことになるということで、指輪を外すための冒険に。
いわゆる心底悪いやつはいない世界で、作風も偏らず、なおかつ非常に読みやすい!
なので、安心してページをめくることができます。
あと、少女がなんか妙に大物で何が起きても小人やらドラゴンやらに会っても全然動じないのは大物……なんでしょうかね?