名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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07/07/07 - の記事

2007年6月の傑作ライトノベルピックアップ

2007年6月発売のライトノベルの中から、個人的に特におもしろかったものをピックアップして紹介。(先月分はこちら
えーと、いろいろテンパっていてこの調子だといつまで経っても6月分の作品を消化し切れそうにないので見切り発車です。
未読作品で傑作が含まれていた場合はほんとごめんなさい。
単発作品優先。特に人気シリーズについてはよほどすごい!と思ったとき以外は対象から除外します。
詳細な感想・名台詞については書影をクリックしてください。

本日の名台詞

「先輩」
「ん?」
「――僕は、ミオが好きです」
「……臆面もなく言い切りやがったな?」
「はい。言い切ります」
「それはラヴか? ライクじゃなくてラヴなんだな?」
「はい。ラヴの方です」
「一目惚れか?」
「はい。一目惚れでした」
「はい。青春です」
「今も好きか?」
「分かりません。だから確かめに行きます。確かめたいと思います」
「それが、お前が今一番したいことなんだな?」
「はい。それが、僕が一番したいことです」


タイトル:カッティング ~Case of Mio~(小説:HJ文庫)
作者  :はねだだいすけ:翅田大介
絵師  :も
デザイン:?
編集  :?
キャラ :逢坂カズヤ&沙姫部みさき (218 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

自分の感情が分からない少年と、リストカット少女の純愛物語。

それでは台詞解説。
これ一応断っておくと、目の前にいる先輩にはあくまでも自分の道に迷って相談してるだけであって、告白してるわけではないです。ラヴなのは別の人。しかし告白してる本人はもちろんですが、先輩は実においしいところを持っていきましたね……

カッティング ~Case of Mio~

タイトル:カッティング ~Case of Mio~(小説:HJ文庫)
作者  :はねだだいすけ:翅田大介
絵師  :も
デザイン:?
編集  :?

第1回ノベルジャパン大賞<佳作>受賞作品。
何事もそつなくこなすけれど、自分自身と周りからの自分の評価の落差に戸惑う少年と、リストカット少女のボーイミーツガール恋物語。
実はちょいと仕掛けがなくもないのですが、それの有無関係なくよかった。
台詞は割にオサレっぽいものが出てくるんですが(笑)、作品に違和感なく溶け込んでます。おすすめ。
7月発売のHJ新人作品は総じておすすめですね。うーーん、これはHJ文庫への評価そのものを上方修正する必要があるかも。

SAS スペシャル・アナスタシア・サービス

タイトル:SAS スペシャル・アナスタシア・サービス(小説:HJ文庫)
作者  :とりいひろし:鳥居羊
絵師  :まったくモー助
デザイン:?
編集  :?

第一回ノベルジャパン大賞<優秀賞>受賞作。
当然ながらSASと聞くと、イギリスの特殊部隊を連想しますが、意識して作られてます。
内容としては、小国の行く末を握る王位継承者を守るため、少女のチームによる身辺警護をするアクション。
極端にミリタリーに傾いてはいないので、非常に読みやすいのではないかと。
アナスタシアの冷静で、それでいてけっして冷たいわけではないそのスタイルに惚れました。

桜ish 1―推定魔法少女 (1)

タイトル:桜ish 1―推定魔法少女 (1)(小説:スニーカー文庫)
作者  :にのまえはじめ:一肇
絵師  :みもりしのぶ:三杜シノヴ
デザイン:?
編集  :?

一応TSものな魔法少女ものアクション。
三人魔法少女が出てきますが、中の人は全員男ですええ。
んー、ただしTSものならではのイベントとか葛藤とかが全くと言っていいほどなかったのでそこが非常に残念。