名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/11/15 - の記事

本日の名台詞

いろんなことがどうでもよく思えた。ぼくは失敗したんだ。みんな勘違いだった。真冬はぼくになら、なにか伝えてくれると思っていた。でも実際には、ぼくらの間にはあの部屋のドアよりもずっとずっと分厚い壁があって、声も届いていなかった。音楽の力はなんて偉大なんだろう、と思う。あんなに離れていたのに、楽譜通りに弾くだけで、すぐそばにいるように錯覚できてしまった。なんてすごい力なんだろう。消えてしまえ。


タイトル:さよならピアノソナタ(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桧川ナオ (217 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

実に実によい青春小説です。特に音楽やってる人は読まないと駄目ですよ。
もっとも管理人はやってませんが、でもすごく楽しめました。

それでは台詞解説。
真冬とギターのセッションすることでわかりあおうと試みたナオ。その結果は……
この微妙な言い回しが好きです。

さよならピアノソナタ

タイトル:さよならピアノソナタ(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?

恋と音楽と、そしてちょっぴり革命。
これはいい青春小説です。特に音楽をかじったことある人は必見。強くおすすめ。

ピアノの天才と騒がれながら、なぜか一流の音楽とは無縁の高校に転校してきた少女・真冬と、もっぱら音楽は聴くことを専門にしていたナオとのボーイミーツガール。

SHI-NO 支倉志乃の敗北

タイトル:SHI-NO 支倉志乃の敗北(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :こうづきあまね:上月雨音
絵師  :東条さかな
デザイン:?
編集  :?

小学生にして底知れない精神面を持った明晰かつダークサイドをのぞいてもなお正気でいられるという希有な才能の持ち主、志乃と、それを騎士のごとく守護する(まあ似たようなもんですよね?)大学生の僕との物語。ミステリですが、ややサイコな方に軸があります。

あの支倉志乃ちゃんが負ける!?
ということで、今回はあとがきによると「失敗したミステリ」とのこと。
なにがどう失敗なのかは本編でお確かめを。

吸血鬼のひめごと―The Secret of Vampires

タイトル:吸血鬼のひめごと―The Secret of Vampires(小説:電撃文庫)
作者  :すずきすず:鈴木鈴
絵師  :片瀬優
デザイン:?
編集  :?

正直言って完全に自分にとっては予想外でした。
序盤と終盤であまりにも展開が違いすぎて、阿鼻叫喚の渦に多くの人を叩き込んだ「吸血鬼のおしごと」の続編がスタートです。
今回の主役はレレナ。
事あるごとに怖くて腰が引けていながらも、それでも前へ進み困難な問題に立ち向かうレレナさんはいい子です本当に。

空の境界 上

タイトル:空の境界 上(小説:講談社文庫)
作者  :なすきのこ:奈須きのこ
絵師  :武内崇
デザイン:?
編集  :?

文庫版は未入手ですが、新書版とほぼ同じだろうと判断して。
癖はかなり強く、ちっとも万人向けだとは思いませんが、あの怒濤のごとく流れる冗長さも含め、大好きです。
ゆえに赤枠でのおすすめとさせていただきます。

学校の階段 7

タイトル:学校の階段 7(小説:ファミ通文庫)
作者  :かいまたかあき:櫂末高彰
絵師  :あまふくあまね:甘福あまね
デザイン:?
編集  :?

学校の階段で走って競争、というのは「廊下を走るな」という学校定番のルールを破りとしては、少なからぬ人が一度は通る道なのではないかと思いますがこれを部活にしてしまった、階段部の面々による爆走青春ストーリーです。
何と今回はメインは生徒会選挙!
階段レースはおまけです。……が、これがどうしてなかなか熱い!