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プシュケの涙

タイトル:プシュケの涙(小説:電撃文庫)
作者  :しばむらじん:柴村仁
絵師  :也
デザイン:?
編集  :?

これは……紹介に困る……

おもしろかったんですが、読後感がものすごく収まりの悪い感じ。
それと、まるっきりリアルでも起こりうる内容で、レーベルこそ電撃文庫ですがその実体は一般小説そのもの。

夏休みに、とある女生徒が飛び降り自殺。
警察の調べでも自殺と判断されたその女生徒の死の真相を探ろうと、一人の変わり者の少年が動き始める――。

自殺の真相を知ろうと、変人で名高い由良という少年が、飛び降りを目撃していた二人の少年へしきりと聞き取り調査をしたりするわけですが、この際に緊迫感溢れる描写が見られます。胃に来そうな圧迫感が作中のキャラだけでなくこっちにも伝わってきますね。
で、きつい?のは、大団円など存在しないこと。
心情的にかなり収まり悪い状態で終わるうえに、他者視点によるもう一編の物語も掲載されているんですが、これを読むとますます落ち着かない気分にさせられること間違いなしです。

よって、萌えや大団円を期待する人が手を出すのはちょっと注意した方がいいと思います。


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