魔界探偵冥王星OウォーキングのW
作者 :えちぜんまたろう:越前魔太郎
絵師 :ブリキ
デザイン:?
編集 :?
確かキャッチコピーにはホラーと銘打っていた気がしますが、正直別に怖くはなかったです。スタンドバイミーのような展開もありますが、ちょいとばかしひねりが効きまくっているので好みが分かれるところかも。
そして、この物語を語る上で非常に重要な点がひとつ。
メインキャラには女性は一人もいない!
年齢は問わず。サブキャラではさすがに女性も出ますが、でもメインキャラの親とか、キレたおばさんとかで、十代の少女はゼロ。なんてむぼ……もとい思い切ったことを。
ラブコメ要素一切ないんで、いいかげんそういうのは食傷気味という方に。ただ、ちょっと取り扱い注意。
この『魔界探偵冥王星O』は、舞城王太郎プロデュースによる”越前魔魔太郎”という名前で何名もの作家が覆面作家として執筆している講談社ノベルスとの連動企画です。よって、この作品もたぶん電撃の誰かが書いるんでしょうが、実際誰か?となると「たぶん筆の速い作家のうち誰か」としかいいようがないですね……
ストーリーは、「彼ら」と呼ばれる人間の上位存在の指示を受けて動く”冥王星O”と呼ばれる過去の記憶を持たない男サイドの物語と、同じ小学校に通う不良のワル、流されやすい平凡な主人公と、不登校中の車椅子の少年三人が、夜にこっそり隣町の森に落ちた隕石を見に行こうとする物語が、並行して進みそのうち……という筋書きになってます。
なにげに大仕掛けが仕込んであるので、後半は読んでてはじめ頭がついてきませんでしたよええ。
すっかり騙されましたが、ただ個人的な好みからいうと小学生三人の物語だけを一冊丸ごと読んでみたかったなあ。実にいい関係なんですよねあの三人。でもそれだとタイトルもはや関係なくなるのかorz
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