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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

タイトル:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(小説:ダイヤモンド社)
作者  :いわさきなつみ:岩崎夏海
絵師  :ゆきうさぎ
デザイン:?
編集  :?

読んだのはiPhone版の方なんですが、内容は変わらないのでこっちで感想を挙げておきます。
前から書店で見かける度に気にはなっていたんですが、今更のように読了。

甲子園など夢のまた夢で、練習もろくにしていない弱小野球部のマネージャーになった少女が、度ラッカーの「マネジメント」に書かれた手法をとことん実践して、野球部改革する青春小説、という売り文句なのですが……。

ぶっちゃけ青春小説としては、展開そのものはベタだけど悪くないです。が、文章表現に期待してはいけません。
ただ、ドラッカーの「マネジメント」入門や組織経営への興味を持たせるという意味ではこのうえなく素晴らしい一冊です。

細かい文章表現には拘らないのであれば、これはありですね。

弱小野球部のマネージャーを引き受けた川島みなみは、ドラッカーの「マネジメント」に出会い、徹底的にそこに書かれた内容を実践していくことでやがて野球部を改革し、強豪校とも戦える存在にまで育てていく……。
そもそも「マネージャー」の意味合いが、日本と欧米とでは著しく異なっていることがすべての大元になってますね。それにしてもみなみちゃんマジ半端ないです。ご都合主義とはわかっていても、そこまで真摯に向き合ってもらって「マネジメント」はもはや聖書的存在と化してるなあ。

まあ感想としては一言で、「これで『マネジメント』が読みたくなりました」に尽きるわけですが。
個人的には、誰か他のライトノベル作家さんに筋書きそのものは同じのまま、純粋な青春小説としてリライトされたものを読んでみたいところです。

補足。
iPhoneをお持ちの方には絶対にiPhoneアプリ版をおすすめ。お値段も安いし、電子書籍の可能性を感じられます。これに関しては別途記事を挙げようかな。


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