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すーぱー☆なちゅらる 2次元目 役立たずですみません

タイトル:すーぱー☆なちゅらる 2次元目 役立たずですみません(小説:HJ文庫)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :星崎ひかる
デザイン:?
編集  :?

超能力開発を行う学園特区での理系蘊蓄小説。
一言でまとめると、いつも通りの清水文化。

SNPと呼ばれる超能力が建築などあらゆる面に利用されているのもおもしろいですが、宇宙での作業などに利用しようという前振りの巻なので、相変わらず事故とか起こったりもしますが、物語的にはあんまり変動なし。
いやまあ、過去の清水文化作品の中では間違いなくラブコメは一番がんばってると思いますが、たぶんこのシリーズ読んでる人は最初からそういう層ではない気が……。
で、書くことがないのでちょっと脱線してみます。
清水文化作品の立ち位置について。

普通、ここまで蘊蓄を語れるとSF小説の方向に軸がふれるんですよね。
もしくは、徹底的に細部にまでこだわった設定という面ではハイファンタジー。

でも、実際の物語を見るとSFでもハイファンタジーでもなく、エンタメ要素にこだわったライトノベルです。こういう立ち位置にある作品はあまり見かけないので(まあ多分に商業的な事情も絡んでくるとは思いますが……)、ぜひ大事にしていきたいものです。
向いているベクトルは全く違うんですが、個人的には川上稔作品に似たものを感じます。あちらはメカだのAIだのバトルだのにこだわり、清水文化は日常で使われている技術などへのこだわりを強く感じますが、どちらも設定にこだわりつつもSFやファンタジーな方向にはいかず、あくまでもエンターテイメントの枠にあえて収まっている、みたいな。

以上、ふと頭に浮かんだことをなにも推敲せずだらーっと書き連ねてみました。
そんなわけで、どちらの作品も大好きですええ。


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