名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ミネルヴァと智慧の樹―始原

タイトル:ミネルヴァと智慧の樹―始原(小説:電撃文庫)
作者  :あさいらく:浅生楽
絵師  :岩城拓郎
デザイン:?
編集  :?

こ、これは……。またすごいものが来ましたよ!

「ファウスト」をただのスタイリッシュなネタではなく、真っ正面から向き合い哲学的な要素を前面に押し出した内容になってます。
なにぶん設定が難解なので、一回読んだだけでは理解しきれないかもしれませんがそれでも一読の価値はあります。安易なキャラ萌えに走るタイプの作品ではないのでどうあっても絶対に読者を選ぶでしょうが、ここはあえて赤枠おすすめで!

「師匠」の人生学に従って、とにかく平穏に効率的に人生を送ることだけ考えて日々を暮らしてきた大学生・森本慧。しかし図書館でバイトをはじめることになり、大正浪漫なハーフ風美女・天乃理(あまのみち)と出会ったことから彼の日常は一変することになる。
慧のことを梟、自らを知恵の女神ミネルヴァと語る理の真意は?

ストーリーはファウストをなぞってますが、とにかく難解です。
こうやっておすすめしておいてなんですが、私も心底ストーリーを理解できたとは言い難いです(汗
再読した方がいいかも。(とかいう自分もしてないんですけど)
わかりやすい記号的なキャラではないので、キャラ萌えしやすい作りにもなってません。
んがしかーし!
一冊読み終わったらきっと理のことがすごくかわいく思えますから!

ハヤカワとか硬派なものを好む方にもぜひ。


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