名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

銀盤カレイドスコープ〈vol.1〉ショート・プログラム:Road to dream

タイトル:銀盤カレイドスコープ〈vol.1〉ショート・プログラム:Road to dream(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かいばられい:海原零
絵師  :鈴平ひろ
デザイン:こまつのぼる:小松昇
編集  :?

なんといっても題材がフィギュアスケート小説ですよ!
この時点で激しく興味をそそられた方もいらっしゃるかもしれません。
主人公は16歳の少女・桜野タズサ。オリンピック挑戦の座をかけてライバルと争っている最中の女の子で、とにかく一言多い。
あえてネタバレは避けますが、まず最初のとっかかりで意表をついてきます。コメディ調ですが切り口がちょっと新鮮でした。
で、てっきりこのままコメディ調のまま最後まで行くかと思ったんですが……かなり本格的にフィギュアスケート小説しています。
なかでもショートプラグラムやフリーの演技シーンは圧巻。リンクを滑る躍動感はお見事!(フィギュアの知識が全くないとシーン光景がわかりづらいかもしれませんが、それなりに雰囲気は伝わると思います)
表紙がいかにもその辺の萌え小説っぽく見えますが、中身は全然違います。スポ根ものと思ったほうが近いかも
イラストに騙された不幸な人にならないように本屋に走るべし。
注意事項。1と2の内容は完全に続きなので、買う時は2冊一緒に購入してください。1冊だけ買って様子を見るなんてケチな真似をすると続きが気になって後悔する羽目になりますよー。あと帯の煽り文句もなんだか安っぽい印象を受けてしまう一因だと思いますが(^^;、あまり帯はあてにしない方がいいと思います。読んで受ける印象が全然違うので……。そんなもので良作を見逃すのはもったいないですええ。


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