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警極魔道課チルビィ先生の迷子なひび

タイトル:警極魔道課チルビィ先生の迷子なひび(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :よこやまただ:横山忠
絵師  :成瀬ちさと
デザイン:?
編集  :?

第6回スーパーダッシュ新人賞<佳作>受賞作。
戦闘には無類の強さを誇るけれど、どうしようもなく『アホの子』でそれ以外の方面にはまるで使えない12歳の少女道士・チルビィと、その他の道士の活躍を描いたファンタジーアクションです。やや中華ファンタジーなイメージ(あくまでイメージどまりです)。
序盤から設定の羅列が降り注ぐのと、ちょっと文体に癖があるので、その辺を抜けられるかどうかが勝負の分かれ目? そこさえクリアできれば、チルビィの突き抜けすぎな言動の数々を楽しみましょう。

いや、ここまで戦闘以外には何もしない主役も珍しいのでは。
コンビの組み合わせ方がいいですね。チルビィは強いけど、なにせほんっとに何も考えてないので捜査の役には立たず、先生と呼ばれ、誰からも戦いの実力は認められているけれど、捜査はあくまで弟子の担当、みたいな。そりゃまあ鬼神のごとき強さを持っていてもしょせん12歳だしねえ?
座敷の奥に引っ込んでいて狼藉者が出ると、「先生よろしくおねがいします」「どうーれ」とかいって出てくる剣客みたいなノリ。まあ実際にはチルビィの側が乗り込むわけですが。

ここまで書いて説明しているようで何の説明にもなっていないことに気がつきましたが、気にしない方向で。


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