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L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説

タイトル:L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :ばんじょうてっぺい:坂照鉄平
絵師  :みずきあおい:水城葵
デザイン:?
編集  :?

顔が良く舌先三寸で立ち回って女性を籠絡し日々の糧を得ている詐欺師・バーン。
そんな彼が、あるもめ事に巻き込まれ、瀕死の状態で<罪人流の息吹>(ヴァーミリオン)を呑み込んでしまい……以来、ありえない嘘をつくと口から炎を吐くように!
うわなにこの素敵設定。設定だけで既にして読むしかねーって感じですが……
これがただのコミカルかと思いきや、口だけが取り柄のはずの男が心底から少女を助けたいと願い、そして行動するという熱い物語でした! これはかなりのおすすめ! 黒枠おすすめ!

嘘つきでプレイボーイで、舌は回るけど特に武芸に秀でてるわけでじゃない。
そんな彼が”仕事の都合”で竜の息吹を操る少女・アーティアに出会い……炎を吐くやっかいな体になってしまい日常生活の危機! それをなんとかするためににアーティアのもとで修行を開始するのですが……
まあこの先の展開は書くのはやめておきましょう。
しかし、気がついたら今まで女の子に抱いたことのない初めての感情をアーティアに持つようになっていて、その想いが自分のことだけが全てだった彼を大きく揺さぶることになるのです。

口先男がボコボコにされながらも諦めず立ち上がるシーンはかなり燃えました、ええ燃えましたとも!!
続刊が予定されているようですが、1巻だけで読み切ってもいいくらいの出来でした。


この作品の名台詞

「解せんぞ小僧! なぜ立ち上がる!? どうして向ってくる! 貴様ごとき木っ端が、よもや我ら<抗竜党必死開拓団>(グラムフェンサーズ)を下せるとでも思うてか!!」
「……んなワケ、ないじゃん……。辛いし、痛ぇし……マジ、おっかないし……
でも……しょうがないじゃんか……僕のスタイルじゃ、ないけど……それでも」
(それでも……)
「僕はあの子に……竜徒(ドラグ=ジーン)のアーティアに……

生まれて、初めてっ…………恋をしたんだあああああぁぁぁぁッ!!」

→解説


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