名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ANGEL+DIVE (1)

タイトル:ANGEL+DIVE (1)(小説:一迅社文庫)
作者  :じゅうもんじあお:十文字青
絵師  :あおきしん:青稀シン
デザイン:?
編集  :?

優しいと言うよりは何事でも受け入れてしまう素直すぎる性格の少年・日比野夏彦。
お金もろくになく、廃屋に間借りして毛布で寒さをしのぐ不思議な雰囲気の少女・トワコと出会ったことから始まるボーイミーツガール「ズ」です。
伝奇というより、茫洋としてとらえどころのないおとぎ話のような感覚の物語。
会話のテンポが独特というか、特に序盤はやたら回りくどく感じてしょうがなかったんですが、中盤真鳥姉妹が登場してからが本番。
少々癖ありですが、トリオ、あるいはカルテットでの掛け合い漫才みたいで会話のやり取りが非常におもしろかったですええ。

主人公の夏彦が疑うと言うことを知らない性格のため、日常の会話一つとってもどっかずれます。
さらに幼馴染みで猫好きの少女・希有(きょう)をはじめとする夏彦を取り巻く面々も、輪をかけてます。
そんなズレた面々と、真鳥姉妹が加わると……これは一言では説明しづらいので名台詞で別途紹介させてもらいます(笑)
行動に主体性がないと思っていた夏彦が、トワコ相手には行動力を発揮して……うーん、これは愛? ていうか愛だよね?
バトルアクションもあり。
こちらもまだまだこれから本格的なエンジンはかかるっぽいですが、十分盛り上がりました。
1巻ということもあってか、謎だらけですがこれはおいおい明かされていくのでしょう。

それなりに綺麗にまとまって終わるかと思ったら、かなり気になる引きをしたので次巻以降も気になります。
これは次の巻も買いかな。


この作品の名台詞

「ありがとう」
「よりえも、そうおもっているのよ」
「ばっ――
ばかやろうっ! お、オレはべつにそんなこと思ってねえからな! アホなことぬかしてんじゃねえぞ、織慧! い、いくらおまえだからってな、そういうてきとうなこと言ったら、まあ、許さねえってことはねえけど、と、友だちなわけだし、それくらい当然っていうか、だから感謝もクソもあるか、ボケ! だいたいだな、オレたちに尽くして尽くして尽くしまくるのが、夏彦、てめえの使命でもあり義務でもあるんだよ! なにしろ友だちなんだからな!」
「友だちってそういうものなんだね」
「あったりめえだろうが!」
「ちがうと思う」
「うるせえ! 黙れ、猫占い師! このオレがそうだっつったらそうなんだよ! お友だちってのはシモベの類義語だ! 下僕も従僕も友だちも似たようなもんだ! このオレと織慧の友だちになんて、そうそうなれるもんじゃねえんだからな! 言ってみりゃあ日本代表みてえなもんだ! だから、夏彦! オレたちの友だちになれた僥倖ってやつを、てめえのほうこそたっぷり感謝しやがれ! いもしねえ神とか仏とか抽象的すぎる天とかにじゃねえぞ! ちゃんとオレたちに感謝するんだ!」
「ありがとう」
「早っ! ためらいも疑問もナシかよ!」
「真鳥は夏くんのことをわかっていない」
「名字で呼ぶんじゃねえっつっただろうが、猫占い師!」
「うるさいほうの真鳥」
「てめえ……!」

→解説


シリーズ一覧


作品一覧

薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL
薔薇のマリア 5.SEASIDE BLOODEDGE
薔薇のマリアVer1 つぼみのコロナ
薔薇のマリア (6) .BLOODRED SINGROOVE
薔薇のマリアVer2―この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた
薔薇のマリア 7 SINBREAKER MAXPAIN
薔薇のマリアVer3―君在りし日の夢はつかの間に
薔薇のマリア8 ただ祈り願え儚きさだめたちよ
薔薇のマリア 9 さよならの行き着く場所
薔薇のマリア X.黒と白の果て
ANGEL+DIVE 2
薔薇のマリア Ver4 hysteric youth
ANGEL+DIVE 3
いつも心に剣を 1
薔薇のマリア Ver5 つぼみのコロナ2
ANGEL+DIVE CODEX 1
薔薇のマリア 11.灰被りのルーシー
いつも心に剣を 2
ぷりるん 特殊相対性幸福論序説
ANGEL+DIVE CODEX 2(エンジェルダイヴコーデクス2 ナイトメア)
薔薇のマリア 12.夜に乱雲花々乱れ
ヴァンパイアノイズム
いつも心に剣を 3
ばけてろ 成仏って、したほうがいいですよね?
ばけてろ 影の大統領はとてつもなく偉いのだ!
絶望同盟
いつも心に剣を 5
萌神
黒のストライカ
黒のストライカ2
黒のストライカ 3
全滅なう
黒のストライカ4
黒のストライカ 5
聖断罪ドロシー01 絶対魔王少女は従わない
一年十組の奮闘 ~クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました~
一年十組の奮闘2 ~その少女、神聖にして触れるべからず~

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