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グリモア―俺の脳内彼女日記

タイトル:グリモア―俺の脳内彼女日記(小説:幻狼ファンタジアノベルス)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

脳内彼女が現実化した!という設定は時折目にしますが……
秘密ノートで妄想していた脳内彼女が現実化したのはいいものの、その脳内彼女が、主人公のことを架空の脳内彼氏だと言ってきた!!

おお。
なるほど、そうきましたか。
お互い今までの記憶と現実に微妙に齟齬が発生しつつ、脳内彼氏vs脳内彼女による原因究明がはじまります。
うん、これはおもしろかったですね!
ただの脳内彼女ネタかと思いきや、平行世界とかそっちにいくとは思わなかった。

物語の冒頭でいきなり、主人公の少年・小笠原勇雄は、三年ほど付き合ってきた「偽装彼女」の月詠与那とちゃんとつきあうべく、改めて告白したところ玉砕。
失意のところを、チンピラに絡まれ大ピンチ。そんな勇雄を救うべく現れたのは、謎の痛い発言をするコスプレ少女・星奈。しかし、そのコスプレ少女は、勇雄を黒歴史である秘密のノートに書かれた脳内彼女と瓜二つだった!
混乱する勇雄に追い打ちをかけるように、星奈は「勇雄こそが、星奈の設定から生まれた妄想の産物である」と言う。
これはいったいどういうこと?

お互いに、相手こそが妄想だとせめぎ合うも妙に息は合い、やがて協力して事態の真相を探ろうとするが、やがて与那をも巻き込む方向へ物語は進展していきます。
平行世界ネタ? さあ実際のところはどうでしょう。でもこういう系統の話が好きなら一読の価値はあると思いますよ?


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