名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek

タイトル:ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek(小説:HJ文庫)
作者  :なじまたつのり:無嶋樹了
絵師  :rei
デザイン:?
編集  :?

第4回ノベルジャパン大賞<銀賞>受賞作。

すごく……中二病です。なかなかここまで純度の高い中二病ストーリーにはそうそう出会えないのでは?っていうくらい。ここまで徹底されると清々しいですね!

最近読んだ中でもっとも中二病なのは「空色パンデミック」ですが、あれは中二病の罹患者を扱ったメタな話なのに対して、今作はど直球。

公園で理不尽な出来事に遭遇して死に直面していた高校生・矢上玖朗は、世界を救う宿命を背負った少女・九季塚鋼音に命を救われる。こちらの世界に来てはいけないと警告する鋼音だったが、一目惚れしてしまった鋼音の側に共に立つために、玖朗は非日常の世界に足を踏み入れることを決意する。

定番の現代学園異能ではありますが、設定やルビを多用した用語、さらにはキャラの言動の選択がいちいちツボであり、さらにコメディ部分や日常シーンが少なめなことで圧倒的な中二病感を演出しています。正直言って物語の展開や着地などに意外性はほぼないですが、中二病充したい方にはかなりのおすすめ。

しかし、それにしても主人公の幼なじみの不遇は半端じゃないですね。見てて気の毒になってきた。


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