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ファンダ・メンダ・マウス

タイトル:ファンダ・メンダ・マウス(小説:このライトノベルがすごい!文庫)
作者  :おおまくろう:大間九郎
絵師  :やすだすずひと:ヤスダスズヒト
デザイン:?
編集  :?

第1回このライトノベルがすごい!大賞<栗山千明賞>受賞作。

この作品に関してはあとがきを先に読んでもらった方がいいかもしれません。立ち読みしてみて、あとがきで興味が出たら読んでみるのもありで。
いや、実はですね私もこれ選考時にこれ読みだした時、「なんつう読みにくい文体だ!」と思いました。読みにくいというかとっちらかっているというか。それでも、文章に慣れ、読み進めるうちに展開が面白いのなんの、あっという間に夢中になって一気に最後まで読みました。
その時点では、癖は強いけどすごくおもしろかったなーだったんです。

で、その後経歴を聞き、なんとこれがはじめて書いた小説だと知って呆然ですよ!
いやはや、どうにも参りました。むろんおすすめです。

横浜の、倉庫で稼働するAIシステムを監視していざという時に強制停止させるというくそったれな仕事をしているマウス。家に帰れば美人だが頭が弱い美姉のネーネと暮らしている。その日が楽しければそれでいいという暮らしをしていたマウスに、ある日15歳のお子様が嫁にしてくれと迫ってきた!?

ほんのさわりを一応あらすじとして書いてみましたが、正直1ページ先の展開が全く読めません。キャラの動きとか、お約束というものがほとんど通じないのです。ですが、最初こそ戸惑うもののそのうちに癖になってきます。いやもうね、こればっかりは読まないと伝えようがないよ! まじめにあらすじ書こうものなら大変なことに!
まーとにかく最後まで読んでみて下さい、騙されたと思って。


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