名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

レーシング少女

タイトル:レーシング少女(小説:ポプラ文庫ピュアフル)
作者  :うべたくみ:郁子匠
絵師  :宮尾和孝
デザイン:?
編集  :?

第6回ジャイブ小説大賞入選作。

最初に書いておくと、レーベルでピンと来るかもしれませんが正確にはこの作品はジュブナイル小説であって、ライトノベルではありません(表紙以外は絵がない)
それでもあえて押させていただきます。

赤枠おすすめ。『スポ根もの』だというプラス補正も否定しませんけど、まじいい話ですよ!
女の子によるバイクレースを題材にしたスポ根で青春小説です。

阿部悠真、16歳。幼い頃にバイクの魅力に取り付かれて以来ずっとバイク一筋でチャンピオンになることを追い続けてきた女子高生レーサー。連戦連勝を重ねていた悠真だが、悠真を凌駕する才能で優勝をさらっていった少女・岩代幸佳があらわれる。悠真は幸佳という壁にぶつかり、さらにやることなすことが空回りをはじめる……。

私にはバイク関連の知識などほぼゼロに等しいですが、それでもほんとーにいいスポ根です。
勝つことに拘るあまり、相手のことを考えることが出来なくなったりさらには卑怯な手を使ってでも勝とうという誘惑に負けてしまったり。
さらには、恋愛絡みでも多感な高校生らしさが非常によく出ています。行き違いや、理性でおさえられない感情がぶつかり合い、さんざんもつれた末に仲直り。
悠真のバイクに対する情熱もこれでもか!というくらいに伝わってきます。

ライトノベルはその性格もあって、どうしても変化球が多くなる傾向がありますがこれは清々しいくらいに真っ直ぐなスポーツものですね。イラストやギャグがないとダメ、という人以外にはぜひぜひおすすめしたい作品です。


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