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かんなぎ家へようこそ!

タイトル:かんなぎ家へようこそ!(小説:GA文庫)
作者  :ふゆきふゆき:冬木冬樹
絵師  :すまきしゅんご:すまき俊悟
デザイン:?
編集  :?

第2回GA文庫大賞<奨励賞>受賞作。

怒濤のごとく垂れ流されるボケツッコミにちょいとシリアス成分加えてみました、という作り。
物量作戦によるボケツッコミで、ストーリーさえも押しのけて優先される傾向があるのでかなり読者は選ぶと思います。ひたすらボケツッコミに浸りたい方に。

かんなぎ家は、主人公の座敷童である遍、長女で百目鬼のめーちゃん(800歳)、次女で犬神のハナ(72歳)、三女の人間で巫女のタマちゃん(11歳)という妙な構成の家族。もちろん仮。
普段からボケツッコミを繰り返しつつも、遍は座敷童の本能として「人を幸せにする」ため、孤独系不幸を背負った少女・帯刀帯におせっかいをして、かんなぎ家へと誘う。

とまあ、一応背景があって、座敷童ならではのある意味歪んだ考えなども出てくるには来るんですが正直シリアスさが霞と消えるくらいにボケツッコミの物量がすさまじいです。なので、妖怪が絡むシリアスなストーリーを期待する人にはたぶん向いてません。


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