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アリス・イン・ゴシックランド霧の都の大海賊

タイトル:アリス・イン・ゴシックランド霧の都の大海賊(小説:スニーカー文庫)
作者  :なんぼうひでひさ:南房秀久
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?

ちと買い損ねていたせいで読むのが遅くなってしまいましたが……

シャーロキアン&ヴィクトリアンスキーは必見。あ、あと似非科学スキーにも。こんな各要素が入ってますが、ミステリではなく冒険活劇です。

いいですね、実にいい!
時は19世紀末のロンドン。貴族の息子でスコットランドヤードの新人刑事ジェレミーと、あの有名な名探偵の妹イグレスン、ジェレミーが拾った謎の美少女アリスが文字通り跳んではねての大活躍ですよ!

なんといってもまずは世界観に尽きます。
19世紀末のロンドンで、シャーロックホームズ(の妹)やレストレード警部などが登場し、ホームズファンにはおなじみの事件も影響を及ぼしていて、さらには怪しげな先端科学も登場するなど、ややカオスな、それでいて魅力的な世界ですね。退廃的な雰囲気も持っているので一緒というには無理がありますが、アニメの「名探偵ホームズ」のノリに多少通じるものがあるかも。

イグレスンが素直じゃないけど、こっそりと健気でかわいんだこれが!
アリスもいろいろと謎が多く、これからの展開におおいに期待がかかります。久々に南房さんの作品は読みましたが、児童文学で培われた軽快さがここぞとばかりに発揮されてるのではないでしょうか。
どうみても撃ち合いに向いているとは言い難いバントライン・スペシャルが主人公の獲物なのもいいよね!


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from monumenta librorum on 日曜, 2011/11/27 - 21:03

19世紀末のロンドンが舞台の話。主人公は貴族なのに刑事をやっており、さらにホームズの妹のイグレインなども登場する。基本的にはミステリーっぽくなっているが、むしろ、ルパン的...