名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

犯人は夜須礼ありす

タイトル:犯人は夜須礼ありす(小説:MF文庫J)
作者  :いとこうへい:伊都工平
絵師  :ろんど
デザイン:?
編集  :?

同級生を殺害して逃走中だったクラスメイトの少女を匿って幕を開ける物語。なんですが……話の着地が全く読めないという点においてミステリ好きにもおすすめしたい一作。

ストーリー展開が読めないことでは定評のある作者さんで、なにしろ「ああだいたい話の展開が読めた」などと思っていると、最後の数ページであっさりひっくり返してくるので油断が出来ないのです。
今回? もちろん安易に読めた、などとは思わない方がいいですよ?
おすすめです。

悠木葦人がある日自宅の前で倒れている少女を見つけた。彼女は同級生を殺害し逃亡中の少女・夜須礼ありす。何を思ったかありすを家に連れ帰り、手当をした葦人は、目覚めるなりありすの脅迫を受ける。そんなありすに対し、葦人は「逃亡に協力する」と言いだし……。

てっきり無実の罪を着せられたありすを救い、真犯人を捜す話だと思ったんですけどねえ……いやあ迎えたラストを思い返すに、まさに「どうしてこうなった」としかいいようがないですね。1巻だけの話でも十分すごかったけど、できれば続きも読んでみたいですね。どこに話が転がっていくのやら?


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/5881
from Cherryh's blog annex on 水曜, 2012/02/15 - 18:01

犯人は夜須礼ありす (MF文庫J)作者: 伊都工平出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2011/12/21メディア: 文庫 「モノケロスの魔杖は穿つ」「Χの魔王」の伊都工平が贈る、学園サス...

from monumenta librorum on 火曜, 2012/01/03 - 11:20

主人公の高校生の少年が、自宅の前で倒れていた同級生の少女を拾うが、彼女は同級生を殺害して逃亡しているところだった。こういう設定の話だが、一種のミステリー的な構成になって...