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豚は飛んでもただの豚?

タイトル:豚は飛んでもただの豚?(小説:MF文庫J)
作者  :すずきこう:涼木行
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>受賞作。

これは非常にいい青春小説。
そうですね、MF文庫らしくないという表現が適当かどうかわかりませんが……一般小説で出ててもおかしくないような内容になってます。つまり極端な性格のキャラはいないし、行動もそこまで突飛ではない。
事件もそこまで大きなものが起こるわけではない。が!
元不良で今はボクシング以外これといった興味もないとっつきにくい少年が、三つ子の姉妹に出会って恋に目覚める初々しい様子を描いてます。ある意味萌える!

静かな良作として、赤枠おすすめです!

元不良の少年・真宮逢人は、バイト先の飲食店で食い逃げしようとした客を追いかけ、逃げられそうになったところを取り押さえてくれた少女・藤室綾と知り合いになる。そして、高校に通い始めて、彼女と同じクラスであることが判明し、さらに綾は三つ子であと二人の妹とも知り合いに。
バイト先での出来事や、逢人が情熱を燃やすボクシングを通し、やがて無骨な彼も恋というものを自覚する。

くわー、いいね青春だねえ!
しかも相手は三つ子ですよ。1巻はあくまで友達になったという感じですが、この様子だとこの先もいろいろありそうな予感。三つ子とは言っても、はっきりと容姿も性格も違っているのがいいですね。よくある入れ替わりとかではなく、純粋に三人との関わりを描写していく話です。
で、主人公がストイックだからちょっとした反応がかわいいんですよこれが(笑)。うん、いいもの読めました。


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