名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

レーベル別

07/04/18 - の記事

フレイアになりたい 2

タイトル:フレイアになりたい 2(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :おかざきひろのぶ:岡崎裕信
絵師  :中村博文
デザイン:?
編集  :?

スーパーダッシュ文庫以外では出せなかったんじゃないか?という気がなんとなくしてきた学園伝奇アクション。
ただし、アクションも伝奇も実のところウェイトとしてはそんなに比重が高いわけではなく、演出上必要なために存在している感覚があります。
前作に比べればまだしも救いがあるようですが、でも実際には主人公は巨大な十字架を背負った状態で生活しているので、どんなに軽薄なやりとりをしていてもどこか重いです。生死観がテーマのライトノベルってかなり希少。
以下前作のネタバレ部分なので隠します。
この作品がなんで重いのかよーくわかります。

2007年4月 の新刊情報 トクマ・ノベルズEdge

なぜいつも紹介しないこのレーベルを今月なにげに紹介してるかといいますと……
「大正野球娘。」があるから! タイトルに惚れた!

ヤングガン・カルナバル 前夜祭・標的は木暮塵八 深見真
大正野球娘。 神楽坂淳
電脳コイル1 宮村優子

2007年4月 の新刊情報 富士見ファンタジア文庫

BLACK BLOOD BROTHERS 7 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 王牙再臨― あざの耕平
ご愁傷さま二ノ宮くん7 鈴木大輔
マテリアルゴースト0 葵せきな
君の居た昨日、僕の見る明日5 ―Graduation Ceremony― 榊一郎
召喚士マリアな日々 子守編 北沢慶
夜刀姫斬鬼行 真夏の断章 桐村葵

BLACK BLOOD BROTHERS 7

タイトル:BLACK BLOOD BROTHERS 7(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あざのこうへい:あざの耕平
絵師  :草河遊也
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

ご愁傷さま二ノ宮くん 7

タイトル:ご愁傷さま二ノ宮くん 7(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :すずきだいすけ:鈴木大輔
絵師  :高苗京鈴
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

マテリアルゴースト 0

タイトル:マテリアルゴースト 0(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あおいせきな:葵せきな
絵師  :てぃんくる
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

君の居た昨日、僕の見る明日 5

タイトル:君の居た昨日、僕の見る明日 5(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :狐印
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

召喚士マリアな日々 子守編

タイトル:召喚士マリアな日々 子守編(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :きたざわけい:北沢慶
絵師  :四季童子
デザイン:?
編集  :?

このシリーズ追っかけてませんでしたが、ちと2、3冊チェックしてみるかという興味も込めて買ってみることに。

07/04/17 - の記事

ライトノベルにもカバーを外した時の遊びは存在するか?

漫画にはよく表紙にかかっているカバーを外すと、おまけ漫画やイラストなどが載っています。買ってくるととりあえずはカバーを外してチェックからはじめる方も少なくないようです。
しかし、ライトノベルの場合はどうでしょう。試しに電撃文庫のカバーを外してもらうとわかりますが、そういう遊びは存在しません。
これは文章の書き手と絵師が別々といったライトノベル特有の事情も関係しているとは思いますが、とにかくそういう遊びがないので(例えば電車で読むためにカバーを外すとかでもしないと)まずカバーは外すという行為をしません。

が、ライトノベルにもごくまれにカバーを外した際のお遊びが存在するようです。
例えばGA文庫の神曲奏界ポリフォニカシリーズのホワイト、通称ポリ白シリーズにはちょっとしたおまけイラストが存在します。
といっても私もこの作品と、ギャラクシーエンジェルのノベライズにそういう遊びがあるらしい、程度しか知らないのですが……。
そこで、もしライトノベルの中で、そういうカバーを外したお遊びをご存じの方がいらっしゃったらぜひご一報ください。
個人的に興味がありますので。

神曲奏界ポリフォニカ ミッシング・ホワイト 神曲奏界ポリフォニカ ホワイト シリーズ3

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ミッシング・ホワイト 神曲奏界ポリフォニカ ホワイト シリーズ3(小説:GA文庫)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :きなこひろ
デザイン:?
編集  :?

ポリ白シリーズの最新刊。かなり盛り上がってきました!
なんといってもいろいろと今まで謎だった部分がいくつか明かされます。あの人とかあの人がいよいよ登場!みたいな。

秋津島 斎なる神のしもべ

タイトル:秋津島 斎なる神のしもべ(小説:GA文庫)
作者  :たかのゆうき:鷹野祐希
絵師  :みなかみかおり:水上カオリ
デザイン:?
編集  :?

物語はこの巻で終わらず続く展開になってますのでご注意を。
いままで「ぼくのご主人様!?」しか読んだことなかったんですが、作者の人は元々伝奇系の作品を書いていたんだそうで……全然知りませんでした(汗
古事記に出てくる由緒正しい神様たちを題材にした和風伝奇です。それまで全くそういう世界とは無縁に暮らしていたのに、神が憑依する条件を満たしてしまったがためにその依代となってしまった少女の苦悩を描きます。
実在する武術の概念みたいですが、守護神の概念が興味深かったですね。
なおもっぱらシリアス調というか、割とダークよりの展開なのでコメディ分がないと生きていけない方には厳しいかも。

07/04/14 - の記事

夜は短し歩けよ乙女

タイトル:夜は短し歩けよ乙女(小説:角川書店)
作者  :もりみとみひこ:森見登美彦
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

読もう読もうと思いつつ、入手に手間取りすっかり読むのが遅くなってしまいやっとこさ読了。
ライトノベル読みにはかぎりなく親和性の高い一般小説です。読んでいる間中、終始顔面周りの筋肉がゆるみっぱなしでした(笑)。
大学の同じクラブの後輩に一目惚れして、少しでもお近づきになろうと街角のあちこちで「偶然」遭遇を試みる先輩と、飄々とマイペースであちこちに首を突っ込んで歩く後輩。そのすれ違いっぷりには涙さえ誘います。果たして先輩は後輩とお近づきになれるのか?
外堀を埋めてばかりでちっとも本丸に突撃できない先輩に涙しつつ、先輩と後輩、それに二人の周りの人々のちょっとおかしな日常を描いた作品です。

07/04/13 - の記事

レギオン きみと僕らがいた世界

タイトル:レギオン きみと僕らがいた世界(小説:電撃文庫)
作者  :すぎはらとものり:杉原智則
絵師  :山都エンヂ
デザイン:?
編集  :?

正直特にこれといった期待感とか持たずになんとなく読み始めたんですが、いやはやとんだ伏兵でしたねこれ。
明らかな2巻完結構成なんで、この1巻だけでは物語は中途半端もいいところで終わってしまってますが、この物語を綺麗に収束させることができたらものすごい勢いでおすすめしたいと思います。
現実世界と、異世界の話が交互に描かれるうちに、徐々に現実世界でもおかしな状況が起こり始めて異世界との接点が見えてくるという設定のSFなんですが……
神林長平ばりの(そこまで言うと言い過ぎかもしれないけど、例えとしては最適)心の行方や自我のあり方について描写されていきます。
まさかそんな話を読むことになるとは予想外もいいところでした。

GOSICKs III ―ゴシックエス・秋の花の思い出―

タイトル:GOSICKs III ―ゴシックエス・秋の花の思い出―(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :さくらばかずき:桜庭一樹
絵師  :武田日向
デザイン:?
編集  :?

学園内に半ばは幽閉状態で、本人もまた人前にはめったに姿を見せずひたすら本を読んでいる”灰色狼”との異名のある、驚異的な頭脳の冴えを駆使し「知恵の泉」の再構成を行うことで、どんな謎も解き明かす少女・ヴィクトリカと、日本からやってきた留学生の少年・久城一弥とのボーイミーツガール&ミステリ。
今回は短編集で、例の列車事件からなんとか無事に帰ってきた直後の話。

07/04/12 - の記事

ウィザーズ・ブレイン VI 再会の天地 〈中〉

タイトル:ウィザーズ・ブレイン VI 再会の天地 〈中〉(小説:電撃文庫)
作者  :さえぐされいいち:三枝零一
絵師  :純珪一
デザイン:?
編集  :?

なんとあの!ウィザーズブレインがたったの数ヶ月で新刊を!とか思ったら、中巻でしたか。納得しました(ぇ

待機制御衛星の暴走により、太陽の光が地上に届かなくなったため食糧生産の一切を人工の食糧プラントに頼らざるを得なくなってしまった世界の物語。
I-ブレインを脳に埋め込んだ魔法士と呼ばれる特殊能力を使う人間が力を持ち、魔法士同士によるバトルが展開します。貴重なSFでもあり、戦闘描写が非常に独特でもあり、(主要キャラはそうでもないけど)一般市民はわりと死人が出やすい物語でもあります。
世界観の作り込みが見事で、一度取り憑かれると1年に1冊しか新刊が出なくても、「何年でも待つぜ!」という気にさせる傑作。

なお、この巻では敵味方という括りが非常に曖昧になっていて、いろいろ夢の組み合わせが見られます。いや、この先どうなっちゃうんだこれ。ホントにあと1巻で一区切りつくのかなあ。下の上巻とか出たりして。まあこのシリーズに関してはどこまでもついていきますとも!

十三番目のアリス (3)

タイトル:十三番目のアリス (3)(小説:電撃文庫)
作者  :ふしみつかさ:伏見つかさ
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?

平たく言うと人体改造によって超強くなった体を持った少女たちのバトル&ツンデレお嬢さまが主役のラブコメ。
今回は短編&中編集です。
アリス以外のキャラにスポットを当てた外伝みたいなもので、特にあの稀代の変人(爆)宮田怜奈の過去話が出てきたのはよかったです。あの何考えて日常行動してるのか行動規範が理解不能な怜奈のことが少し分かるかも……
『男風呂』をのぞこうとするその精神はあっぱれすぎです。

リリアとトレイズ VI 私の王子様 〈下〉

タイトル:リリアとトレイズ VI 私の王子様 〈下〉(小説:電撃文庫)
作者  :しぐさわけいいち:時雨沢恵一
絵師  :黒星紅白
デザイン:?
編集  :?

え、あとがきを素直に信用するとこの巻でこのまま完結って事もあり得るの?
ともあれ、王子様編はこれにて終了です。
さすがにいろいろそつなく安定したおもしろさを保ってますね。

ところでリリアとトレイズって、立場上はリリアが平民、トレイズが王子様なわけですが実際の物語構造は、王子様がお姫様を助けに行く、ある意味由緒正しきヒーロー譚になってるんですね。リリアっていっつも事件解決の役には立ってないなあとか思っていたけれど、個人的にはそれで腑に落ちた感じ。
ただ、せっかく助けたあげく最終的に鉄拳制裁を喰らう羽目になるトレイズはご愁傷様としか言いようがないです。

まあそのなんだ。がんばれ。……あ、あらすじ紹介しなかった! ま、いいや。

2007年4月 の新刊情報 GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン シリーズ4巻 限定BOXセット 榊一郎
秋津島 斎なる神のしもべ 鷹野祐希
ブラックマジック 柿沼秀樹 原作:士郎正宗
伊佐と雪 ~おだけしあした~ 友谷蒼
神曲奏界ポリフォニカ ミッシング・ホワイト 高殿円
ボクの紫苑2 本田透
ソルブライト 伝承編 えとう乱星

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン シリーズ4巻 限定BOXセット【特典・オリジナルストラップ付き】

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン シリーズ4巻 限定BOXセット【特典・オリジナルストラップ付き】(小説:GA文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :神奈月昇
デザイン:?
編集  :?

まあ一応、今から買い始めようと言う方にはこんなものもありますよということで。
ただ、基本的にポリフォニカシリーズはせっかく手をつけたのなら全シリーズ読んでおいた方がいろいろとおもしろいです。

ブラックマジック

タイトル:ブラックマジック(小説:GA文庫)
作者  :かきぬまひでき:柿沼秀樹
絵師  :椿春雨
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

ボクの紫苑2

タイトル:ボクの紫苑2(小説:GA文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :百瀬寿
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/04/11 - の記事

タロットの御主人様。

タイトル:タロットの御主人様。(小説:電撃文庫)
作者  :ななえひろたか:七飯宏隆
絵師  :YUKIRIN
デザイン:?
編集  :?

なんか清々しいくらいに割り切った設定が気に入ったので(笑)おすすめ。

陰陽道の占家・四阿(あずまや)家の跡継ぎで、東洋のカサンドラと言われる偉大な祖母を持つも、自身は落ちこぼれで半端な能力しか持たない少年・秋人。幼馴染みで分家筋の結夏にもいつもバカにされている。そんな彼に突如舞い込む大きな依頼とは……
強力な効果を持ち、現実に浸食する能力のあるタロットカードの設定もなかなかにおもしろかったのですが、それよりもなによりも……
「タロットカード」の支配も、効果発動にも鍵となるのはキスという設定(笑)が実はこの作品の肝だと思います。ていうか明らかに狙ってやってるね!

ディストーション 屍鬼の女王

タイトル:ディストーション 屍鬼の女王(小説:電撃文庫)
作者  :おかだけいすけ:岡田圭介
絵師  :森沢晴行
デザイン:?
編集  :?

伝奇もの。
幼馴染みの三姉妹の長女とホラー映画を見に行った帰りに襲われて、少年は重症を負い、里美は怪物に連れ去れてしまいます。さらにその半年後に今度は次女も連れ去られてしまい、かすかに残る記憶から怪物の仕業だと確信した少年は、犯人を突き止めに動くのですが……。

ちなみにあとがきには「デスメタルを題材にしたホラー」ということでしたが、コミカル系ではないもののそれほどグロいわけではなく、なによりデスメタルがなくても話は成立するので、題材としては定番です。

07/04/10 - の記事

冬の巨人

タイトル:冬の巨人(小説:徳間デュアル文庫)
作者  :ふるはしひでゆき:古橋秀之
絵師  :藤城陽
デザイン:?
編集  :?

非常におもしろく、夢中で一気に読みました。おもしろかった!
白古橋というやつで、人を選ばない作品なので速攻で本屋に買いに走りましょうそうしましょう。デュアル文庫なので手に入りにくいかもしれませんが、通販でも取り寄せでもとにかくなんとしてでもゲットして読むべし。
内容的にはちょこっとSFかファンタジー……というよりはむしろ大人向けのおとぎ話の感覚ですね。
正直以下の説明など読まずしてまずは一読された方がより大きな感動を得られるんじゃないかと思います。

ぼくのご主人様!?4

タイトル:ぼくのご主人様!?4(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :たかのゆうき:鷹野祐希
絵師  :和泉つばす
デザイン:?
編集  :?

性転換ネタで、そのうえミステリ要素もある一風変わったメイド小説「ぼくのご主人様!?」ですが、今回は中編と短編。
いつもとはちょっと違ったノリなので、まっとうな?メイド小説としてお楽しみいただけます。
いつも脇役に甘んじていた春生にスポットが当たってますね。胸の大きさに悩む日々を送る春生は、ありえない大きさを誇る吉香の胸の大きさの秘密に迫ることが出来るのかっ! ってな感じ(笑)

姫様オーバードライヴ! プリンセスは大統領!?

タイトル:姫様オーバードライヴ! プリンセスは大統領!?(小説:コバルト文庫)
作者  :くらよはる:倉世春
絵師  :常盤永
デザイン:?
編集  :?

偉大な女王の後釜として16歳で女王になったばかりの少女・マリア。ちょっとした失言が原因で、王国なのに大統領選挙をすることになってしまいさあ大変……というお話。

んー、話に一定のリアリティを求める人には向いてませんねこれ。王国でいきなり大統領選っていう大前提が相当おかしい上に、代表者を決める予備選挙で裏ギルドの代表者を立てるとかもう「おいおいおい! それはないだろ!」というツッコミどころ満載です。ただし、そういったリアリティさえ気にしなければ、女王のマリアの活発な言動や、護衛士のリジーの振り回されっぷりなど見てて大変微笑ましく、楽しく読むことが出来ました。
細かいことは気にしない、明るい話を読みたいんだーという人向け。これは続きが出るかな? なお「姫様オーバードライヴ!」というタイトルは若年層以外なら高い確率で某作品を連想するはずですが、あとがきによるとたまたまみたいなので、特に内容に関連はありませぬ。

07/04/08 - の記事

出版社のリーフ/雄飛、業務停止

のべるのぶろぐの記事経由で知りましたが、4/6付の新文化 - 出版業界紙 - ニュースフラッシュ関連ページによると、出版社のリーフ/雄飛が4/5付で全社員に解雇通告を行い、破産整理の手続きに入った模様。

出版社のリーフは、ZIGZAGNOVELSを展開していたところです。
現状ライトノベルのレーベルは(きちんとした数字による市場分析ではなく、長年読者をやっている一個人の感覚ですが)既に飽和状態に突入しており、ここに小学館のガガガ文庫&ルルル文庫が創刊されるとなると、もはや「みんなで仲良く市場を分け合う」のは不可能だろうと考えています。このZIGZAGについては、ちらっと噂を耳にはしていたんですが、まさか会社本体が倒れるとは思いませんでした(汗
ともあれとうとう最初の戦死レーベルが出てしまいましたねえ……。

07/04/07 - の記事

烙印よ、絆を宿せ。―SCAR/EDGE4

タイトル:烙印よ、絆を宿せ。―SCAR/EDGE4(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さんだまこと:三田誠
絵師  :うえだりょう:植田亮
デザイン:?
編集  :?

偽造ができない人類の魂の情報を管理する烙印システムが作られ、そのシステムによってすべてが管理される社会で、傷(スカー)と呼ばれる魂の欠損と引き換えに超常的な力を持った人間たちの戦いを描写したアクションSF。
物質の持つ「記憶」をダウンロードすることで、先達の使いこなした技術を自らの者と出来る傷(スカー)を持つ少年・キズナの戦いもこれが完結編です。

……なんですが、実は前巻の刊行から1年経っているため、物語の細かい内容を全然おぼえていない状態でで読みまして……(汗 半ばこっちの頭がおいてきぼりのまま話が終わってしまったことが悔やまれます。
終わり方はネタバレってこともないでしょうから言ってしまいますが、納得のいく大団円なラストできれいに物語の幕を下ろしました。
キズナのラストの台詞はなかなか泣けるものがありますね。

ゴッデス! 1.女神さまって大変なの♪

タイトル:ゴッデス! 1.女神さまって大変なの♪(小説:HJ文庫)
作者  :ひかわれいこ:ひかわ玲子
絵師  :近衛乙嗣
デザイン:?
編集  :?

物語開始早々いきなり異世界に飛ばされるなり、襲ってきた騎士を殺して手に入れたのはなんと神の力。
「相手の神を倒した者は、その力を自分の者にすることが出来る」という神々が支配する弱肉強食の異世界で、右も左も分からないまま女神様になってしまったアキラと親友の桜羅子はいったいどうなるのか。
北欧神話をモチーフにした神の名前などが出てきて、それぞれの神の役割を想像したりできたりなどする点はおもしろいかも。
個人的にはベレー帽をかぶった表紙イラストに負けました(笑)
物語はまだまだ続くようです。ちょっと文体は軽めになってますが、さすががベテランが書いてるだけあってそつなく物語が展開します。

模造王女騒動記 フェイク・フェイク カーム・ブレイカー

タイトル:模造王女騒動記 フェイク・フェイク カーム・ブレイカー(小説:HJ文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :藤田香
デザイン:?
編集  :?

コミカル系のファンタジー。
うちにあったガラクタの中に混ざっていたカプセルから出てきた美少女は、自称王女の身代わりアンドロイド。主人公の少年筐平はそんなことは全然信じなかったけれど、とりあえずめんどうを見ることに。どうにも常識を知らない少女の行動に振り回されるうちに、おかしなことに……。

んー、まあぶっちゃけ榊一郎作品では定番中の定番の王女ものってところでしょうか。続くようです。