名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

06/10/21 - の記事

金の王子と金の姫 ~神の眠る国の物語~

タイトル:金の王子と金の姫 ~神の眠る国の物語~(小説:B's-LOG文庫)
作者  :ごうしいら:剛しいら
絵師  :佐倉汐
デザイン:?
編集  :?

まず最初にお断り。これ、B's-LOG文庫から出てますがBLものじゃないです。だからこそ手を出してみたわけですが(笑)

昨日までの平和が嘘のように、横暴な他国に攻め込まれてて滅びを迎えた国。そこから落ち延びた双子の王子と王女のうち、王女が復讐と国の再興を求めて他国で再起をはかるファンタジー。
お姫様が男装して、機会をうかがう話は割とみかけますが、この作品はちょっと男装への経緯が特徴的でした。なるほど、こういう活躍の仕方もあったとは。

06/10/20 - の記事

本日の名台詞

「貴様
一歩を踏み出した者が無傷でいられると思うなよ?」
「キレイであろうとするな
他者を傷つけ自らも傷つき 泥にまみれても尚前へと進む者であれ
それでこそ我が弟子だ」


タイトル:魔法先生ネギま! (15)(コミック:少年マガジンKC)
作者  :あかまつけん:赤松健
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :エヴァンジェリン (143 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

なぜうちでネギま!を紹介するのか?それは好きだからっ!!
有名もいいところ?たまにはいいじゃんと開き直る。それだけのおもしろさを持ったシリーズなのは確かですええ。

さて、台詞解説。
なんかもうエヴァさまはすっかりネギの母親じみてきたように思います。師匠っていうよりスパルタ教育な母親がお似合い。仲間を傷つけることを恐れて自分だけで戦おうとするネギを、力づくで体に教え込んでます。協力して同じ位置に立とうとするからには傷つく覚悟が必要だ、と

魔法先生ネギま! (15)

タイトル:魔法先生ネギま! (15)(コミック:少年マガジンKC)
作者  :あかまつけん:赤松健
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

一見萌えにしか見えない、しかし一皮剥くと燃え!なお子様魔法先生とその生徒が活躍する魔法アクションもの。
この巻では明日菜の恋の行方と、超さん強っ!なお話です。

06/10/19 - の記事

本日の名台詞

……私たちは、なぜこんなことをしているのだろう。
クラス合唱に努力をかたむけると、いったい何が得られるというのだろう。
……だれが、これをしようと言い出すのだろう。目をそらそうと耳をふさごうと、私たちは個人でしかなく、大学受験は個人が受けるしかないのに。
歌いながら、とりとめのない考えが頭をよぎる。
……私たちが歌うのは……たぶん、私たちが若いからだ。
自分たちの努力の先に何があるか、まだ見えていないからだ。
価値あるものは何か、勉強にははたして価値があるのかどうか、未定だからだ。
……だから、とりあえず歌ってみる。
とりあえず全員が歌ってみるのだと、私は思った。


タイトル:樹上のゆりかご(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :おぎわらのりこ:荻原規子
絵師  :香坂ゆう
デザイン:?
編集  :?
キャラ :上田ひろみ (42 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

おすすめ。その理由については……画像クリックでどうぞ。
うーん、これはやっぱり「西の善き魔女」にも手を出してみたいところですね……

それでは台詞解説。
合唱コンクールで、最初はクラス全体があまりテンションの上がらない状態だったものの、直前にはいつの間にかしっかりと団結して一生懸命になっている。そして本番。そういう中で、「なんで歌っているのか?」という素朴な疑問に対しての自問自答です。どこを目指しているかよくわからないけど、とにかく走ってみる、そういう感覚がよく出ているんじゃないかと。

樹上のゆりかご

タイトル:樹上のゆりかご(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :おぎわらのりこ:荻原規子
絵師  :香坂ゆう
デザイン:?
編集  :?

しばらく積ん読だったんですが、ふと目に留まってやっとこさ読了。
昔は男子校だった名残から、男比率の高い辰川高校。文化祭などの行事を積極的に行い、同時に進学校でもあるこの学校で、高二の上田ひろみは学園生活でどう行動し、何を感じていくのか?
見届け人のような立場に回ることの多いひろみの一人称で、あくまで等身大の学生視点から丁寧に学園生活と、そしてその中で起きる「ほころび」について描写していきます。
熱血や、大立ち回り、狂騒とは対極にある話でじっくりと読むタイプの物語なので、燃えとか萌えに主軸をおいて読むには向いてませんが、一文一文が体にしみ通るような感覚のあるすばらしい作品。おすすめ。

06/10/18 - の記事

本日の名台詞

「誰だ、と聞かれれば……俺はただ一言、こう答えよう」
「俺は……俺だ」


タイトル:バッカーノ!1934 (獄中編)(小説:電撃文庫)
作者  :なりたりょうご:成田良悟
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :クレア・スタンフィールド (253 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

この最強の存在が、しゃべると何を言っても絵になるというかああもうかっこいいなあ!!

マフィアの団体に混じって異分子が紛れていることに気がつき、「誰だ?」と問われたクレアが答えるシーンです。話せないはずのシャーネとも筆談もせずに会話を成立させているあたりがまたいいんですよねえ。

バッカーノ!1934 (獄中編)

タイトル:バッカーノ!1934 (獄中編)(小説:電撃文庫)
作者  :なりたりょうご:成田良悟
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?

その昔、とある葡萄酒によって不死者になってしまった者達の繰り広げる群像劇。
むやみに個性的だったり、やたら強かったりするとんでもキャラクターたちがこれでもかというくらいわんさか出てきます。中でもアイザック&ミリアのコンビは、このバッカーノ!の顔とも言うべき存在。一回読んだら忘れられない強烈な印象を与えます。
だんだん、登場人物表を隣に置いておくか何かしないと、人物が把握しきれなくなってきたのが悩みの種。

かむなぎ 不死に神代の花の咲く

タイトル:かむなぎ 不死に神代の花の咲く(小説:GA文庫)
作者  :おきがきじゅん:沖垣淳
絵師  :睦月ムンク
デザイン:?
編集  :?

最初、普通の退魔バトルものだと思っていたら、なんか6歳の幼女がヒロインになるような気配だったので「こ、これは新たなロリヒロインの誕生か!?」と一人で盛り上がったのですが(阿呆だ……)、割と立ち位置は控えめな子だったのでやっぱり普通の退魔ものでした。アクション分が多めです。

とはいうものの、発言回数などは微々たるものなのにこの存在感はたいしたものですええ。

魔法先生ネギま! 16巻 限定版

タイトル:魔法先生ネギま! 16巻 限定版(コミック:少年マガジンKC)
作者  :あかまつけん:赤松健
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

かけらもまいじゃーとは言えませんが(苦笑)、パンチララブコメ漫画の皮をかぶった熱血王道な少年の成長を描いた魔法もの。燃えです燃え。
私も、わりと最近までただの萌え漫画だと思ってたら、萌えの方はただのサービスでメインは燃えでした! 1巻時点では萌えしか見えてきませんが、3巻まで読むと本性が出てきますので、ぜひ3巻まで読んでみてください。なんせ人に借りて12巻まで読んですっかりはまってしまい、結局我慢できず自力でその後の巻を買い始めてしまいましたからねえ……。

06/10/17 - の記事

本日の名台詞

――いつまでも共に歩めることを願って。


タイトル:彼女は帰星子女 4 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :うえのゆう:上野遊
絵師  :あかざ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :絹 (289 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

地球よりもはるかに進んだ文明を持つトリオン人との混血である、絹。帰化政策によって日本で生活をはじめることになった絹と、寄宿先の普通の高校生・芹沢望。二人の恋の行方を追ったラブコメです。
敬して遠ざけるような逆風の中、絹がいかにして周りに溶け込んでいくのか、望との仲はどうなっていくのか……など、地味なんですが丁寧に描写されてます。これはなんというかもう……個人的にはストライクだったとしかいいようがないです。私は勝手に下町青春SFという怪しげな呼び方をしてますええ。

2006年10月 の新刊情報 富士見ファンタジア文庫

今月は注目作が実にたくさんあります。
まずはロケットガール新装板。むっちりむうにぃさんが挿絵を描いてることにも注目。
まぶらほは久々(でもないかな?)に本編が、鋼殻のレギオスは早くも4巻が。殺×愛はそろそろ物語が佳境に入ってきた、はず。

煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国に行けない 貴子潤一郎
まぶらほ~ストレンジ・フェノメノン~ 築地俊彦
鋼殻のレギオス IV コンフィデンシャル・コール 雨木シュウスケ

まぶらほ―ストレンジ・フェノメノン

タイトル:まぶらほ―ストレンジ・フェノメノン(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :駒都えーじ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

紅牙のルビーウルフ (4)

タイトル:紅牙のルビーウルフ (4)(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あわみちほまれ:淡路帆希
絵師  :椎名優
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/10/16 - の記事

本日の名台詞

「お嬢さま、わたしは、あなたのことが好きです」
「今すぐには、無理かもしれません。けれど、きっといつか、あなたのすべてを受け入れても大丈夫なように、強くなって見せます。
わたしも、神曲楽士になります。そして、世界の困っている人々のために役に立ちたい。でも、いつでも一番美しい曲は、だれよりも前に、あなたに捧げます。プリムローズ」


タイトル:神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト(小説:GA文庫)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :きなこひろ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :スノウホワイト (329 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

勢いにのるポリフォニカシリーズの中で、過去編に当たる話。何かと関連してくる話も多いので、ポリフォニカシリーズを好きな方はできれば、キネティックノベルも含めて全作制覇しておいた方がよいと思われます。

さて、それでは名台詞解説。
これ実は、主人公のメイドであるスノウから、主人であるお嬢さまのプリムローズに向けて語っている台詞です。あくまで精神的なものなんですが、途中の物語展開を見れば深く納得してもらえると思いますが百合ん百合んが好きな方もこの作品はぜひお試しいただきたいと思います。

護くんに女神の祝福を! (9)

タイトル:護くんに女神の祝福を! (9)(小説:電撃文庫)
作者  :いわたひろき:岩田洋季
絵師  :佐藤利幸
デザイン:?
編集  :?

魔法のような万能の力・ビアトリス。その力に憧れて、ビアトリスを学ぶために新しく学校にやってきた少年・吉村護と、その彼に入学早々運命的な出会いをしたビアトリス制御の天才「魔女ヴェアトリーチェ」の異名を持つ鷹栖綾子。この二人のラブラブッぷりを中心とした、ラブコメです。

巻が進むにつれ、ラブコメ部分だけでなくビアトリスの謎にまで踏み込むことが多くなり、その過程で護くんは「無自覚」に、他の女の子の好感度を片っ端からあげまくっています。ヒロインとの仲はあまりにも盤石なために、誰が近づこうと当て馬にしかならないのですが、そうとわかっていても楽しく読めますね。
この巻でも一段とフラグを立ててしまったような……なんかもう罪な女殺しさんです護くん。

06/10/15 - の記事

本日の名台詞

「それじゃ、だめかな?」


タイトル:空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)(小説:電撃文庫)
作者  :わたせそういちろう:渡瀬草一郎
絵師  :いわさきみなこ:岩崎美奈子
デザイン:?
編集  :?
キャラ :フェリオ (426 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

良質ファンタジー、ここに完結。
作品紹介は画像クリックで。(こればっかですね、すいません……意外と短い紹介文って労力を使うんで、つい省力化を(汗 )

さて、この台詞読んでない人にはなにがなにやらさっぱりわからず、逆に読んだ人には「本当のいい場面はそこじゃないだろう!」というツッコミがあることかと思われます。
私もそうは思うんですが、しかし言えない! でもああどこかで言いたい……という葛藤と妥協の上にこの台詞を選びました。フェリオの「今後の身の振り方」について表した台詞です。読んだ人だけどうぞご自由な反応をお願いします(笑)

06/10/14 - の記事

10/14の22:00から空鐘完結記念チャット開催します。

10/14(土)の22:00から「空ノ鐘の響く惑星で」完結記念チャットを開催します。
開催場所はhttp://konoyohko.sakura.ne.jp/cgi-bin/zoo/内の第三ルーム(予定)です。
当然ですが、完全ネタバレ前提。ネタバレが嫌な方はまちがってもチャットに参加はされないように警告しておきます。というかですね……
私は例のあれについて言いたくて言いたくてしょうがないのですが、ネタバレはよろしくないので必死に我慢しているのです! 空鐘12巻読了した方にはきっとわかってもらえる! ああ言いたいのに言えない! 穴掘って「王様の耳はロバの耳~!」と叫ぶ代わりにチャットをする気になったわけですええ

神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン(小説:GA文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :神奈月昇
デザイン:?
編集  :?

GA文庫では初のアニメ化も決定し、勢いに乗るポリフォニカシリーズの新刊です。

シリーズのそのものは、精霊が存在し、その精霊は半ば精神的な存在のために、特定の波長の音楽によって力を得る。精霊の好む特別な音楽を奏でることができる人間を神曲楽士といい、特定の精霊と契約を結んで強大な力を行使する……とまあそんな舞台設定の話ですね。
このシリーズの強みは、シェアードワールド展開していて、現在三人の作家によるそれぞれのポリフォニカが描かれているのですが、いずれも違う風味なのがおもしろい。
簡単にまとめると
●ポリ赤 榊一郎/イラスト:神奈月昇 原作者につき、大元。
●ポリ黒 大迫純一/イラスト:BUNBUN 現状出ている2冊はいずれも倒叙ミステリ。キャラよりもミステリ的展開に重点を置いた作り。
●ポリ白。 高殿円/イラスト:きなこひろ 過去編。コメディとシリアスのバランスがいい。主人公がメイド……は、私の個人的趣味ですええはいどうでもいいですかそうですか。

キノの旅―The beautiful world (10)

タイトル:キノの旅―The beautiful world (10)(小説:電撃文庫)
作者  :しぐさわけいいち:時雨沢恵一
絵師  :黒星紅白
デザイン:?
編集  :?

相変わらず実にそつがないですね。
一見学校図書館に置くと最適な人畜無害な作品に見えて、その実「通り過ぎるだけで何かを解決したりはしない」という大原則を知ると、「ああ、人生って厳しいんだなあ」という世の中の現実を知ることができる、古き時代のおとぎ話のような感覚で読むことができます。
この間の場合だと、ペットを飼う国でのオチが実にいいなあ、と。今回はあとがきもばっちりです(笑)

06/10/13 - の記事

本日の名台詞

「……二人分炊いちゃうんです」
「ご飯なら多めに炊いても困らないけど、ラーメンを二玉ゆでちゃったりすると困るんです。朝の用意をしていると、目玉焼きが二つに増えてたりするんです。手が覚えてるんです」


タイトル:彼女は帰星子女 4 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :うえのゆう:上野遊
絵師  :あかざ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :芹沢望 (220 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

絆を描いた青春SF。

さっそく台詞解説。ついこの間まで当たり前のように一緒に生活していた人間が目の前から消えてしまうとどうなってしまうのか。果たしてその現実を受け入れられるのか。その喪失感を見事に表した台詞だと思います。

彼女は帰星子女 4 (4)

タイトル:彼女は帰星子女 4 (4)(小説:電撃文庫)
作者  :うえのゆう:上野遊
絵師  :あかざ
デザイン:?
編集  :?

宇宙人と地球人の混血で、どこにも今まで「居場所」がなかった少女・絹がようやく見つけた安らげる場所、気の置けない友人、そしてかけがえのない人・望。
……あえてストーリーにはつっこんで触れませんが、単に恋というよりも絆をテーマに書かれている気がするこのシリーズも4巻で完結です。果たして絹と望、二人の想いの結末はどうなるのでしょう。
正直言って、宇宙人の帰化政策とかけっこうスケール的には大きいはずなのですが物語的にはかなり地味な部類に入ります。無茶な展開というものがないせいかもしれません。その代わり、「絆」に関わることは細かく描写されているのでじっくり味わうには向いてます。下町青春SF、とか勝手に呼称してみたり。

世界は悪魔で満ちている? 2 (2)

タイトル:世界は悪魔で満ちている? 2 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :あいはらあきら:相原あきら
絵師  :南野彼方
デザイン:?
編集  :?

1巻の作品紹介見てもらうとわかりますが、どうしようもなくおバカなラブコメ。
天使と悪魔が出てきますが、なんというかまあ……これを読んで、何か崇高な気持ち(笑)になったり、人間的に成長したり(笑)しようなどと考える真面目な人には向いてませんが、その場でくだらんテキストを読んで笑えればいいのだ、と思う人にはおすすめできます。私はけっこう好きです。
あらすじなんぞ必要あるとは思えないので省略!(笑)
ヒロインが、2巻に至っても主人公に弱みを握られてるからだと言い張って、一緒に登校したりはては自分からご飯を作りにいこうとしたりするあたりも実にバカらしくて素敵。

06/10/12 - の記事

本日の名台詞

「――フェリオ様。私やリセリナ様以外の女性には、そういうことは仰らないでくださいね?」
「ん? ウルクに向けて言ったんだから、他の人に言う機会なんてあるはずないけど……どうしてだ?」
「フェリオ様の言葉には、私とはまったく別の、ちょっと理不尽な力がありますから。念のためです」


タイトル:空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)(小説:電撃文庫)
作者  :わたせそういちろう:渡瀬草一郎
絵師  :いわさきみなこ:岩崎美奈子
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ウルク・ティグレー&フェリオ (20 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品紹介は商品画像クリックで飛べます。シリーズ完結です。

それでは台詞解説。
平たく言うと、これから論戦に臨もうというウルクをごく自然体で励ますフェリオの言葉が直球ど真ん中ストライクに入ってしまい、後々のことを考えて「念のため」釘をさすウルクさんなのでした。朴念仁な人を好きになるって大変だなあ(笑)つくづくフェリオは「ずるい」性格ですええ。

狼と香辛料 (3)

タイトル:狼と香辛料 (3)(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

行商人のロレンスを主役にして、ライトノベルで経済という要素を持ち込んだ希有なライトノベルです。
で、ありながらも獣耳にしっぽな、姿は可憐で、けれどもいいようにロレンスを翻弄する賢狼の化身な(見かけは)少女をすえることで、堅苦しさも感じないという絶妙なバランスの元で出来上がった逸品。あーこれたぶん、けっこう女性受けもいいんじゃないのかな?と思ってみたり。
3巻の内容としては、いやもう愛だねえ!というしかないですね。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)

タイトル:空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)(小説:電撃文庫)
作者  :わたせそういちろう:渡瀬草一郎
絵師  :いわさきみなこ:岩崎美奈子
デザイン:?
編集  :?

良質ファンタジーたるこのシリーズもついに完結です!
いやー……終わってしまいましたねえ。こういう長期シリーズが終わると、読み終えた満足感ともう続きが読めないという寂寥感を同時に味わいます。しばらくは余韻に浸っていたい、そう思えるくらい実に満足のできるファンタジーでした。

ちなみに誰しもが気になるのは物語そのものの行方もさることながら、ウルクvsリセリナの恋の行方だと思いますが……

2006年10月 の新刊情報 GA文庫

いつかは……とは思っていたけど、さすがにこのスピードは予想外でした。なんとレーベル創設から1年経たずにポリフォニカはアニメ化決定です。……資本力と営業力の差か?

神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン  榊一郎
かむなぎ 不死に神代の花の咲く  沖垣淳
戦塵外史 野を馳せる風のごとく  花田一三六

戦塵外史 野を馳せる風のごとく

タイトル:戦塵外史 野を馳せる風のごとく(小説:GA文庫)
作者  :はなだいさむ:花田一三六
絵師  :廣岡政樹
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/10/11 - の記事

本日の名台詞

人は――主に刻也が――わたしのことを感情がないとか言うけれど、それは表情にうまく出ないだけで、もちろん感情はあるし、心は動いている。
例えばいきなりプレゼントを渡されて動揺する程度には。


タイトル:付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :舞野咲 (250 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品紹介については画像クリックで。

すいません、今日のはどこが名台詞だ!と言われると少々厳しいかな?と思わなくもないわけですが……いやもうね、この4話の展開そのものが実にいいわけですよ! 詳しくは言いません、ぜひ読んでくださいませ。というかこれはもう露骨に布教行為のような気がしますが、いいんですそういうサイトなんだから!>開き直り

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

唐突ですがおすすめです。
アンティークショップに集まる怪しげな道具が引き起こす事件……という舞台設定は、これも人気のある題材でかなり過去に色々読んできてます。さて、お手並み拝見と言ったところだったわけですが……
おお、これはおもしろい。
とりあえずイラストにまずやられました(笑)
肝心の本編は、そこのアンティークショップで働く普通の男子高校生・刻也と、美人だけど無表情系でクールな住み込みバイトの舞野咲、そして店主なのによく偽物をつかまされる都和子の3名が主な登場人物です。

シゴフミ―Stories of Last Letter

タイトル:シゴフミ―Stories of Last Letter(小説:電撃文庫)
作者  :あまみやりょう:雨宮諒
絵師  :ボコ
デザイン:?
編集  :?

シゴフミとは? 死後文のこと。その死後文を届ける配達人と、手紙を託す死者、残された生者について綴った連作短編集。ただし、基本的には各編は独立してます。
そうですね、派手さはありませんが相変わらず地道に確実に読める短編を書かれてます。そもそも短編書けるということ自体が貴重なので、がんばってほしいですね。