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世界平和は一家団欒のあとに

タイトル:世界平和は一家団欒のあとに(小説:電撃文庫)
作者  :はしもとかずや:橋本和也
絵師  :さめだ小判
デザイン:?
編集  :?

内容を一言で的確に表現したタイトルです。
世界平和のために戦う正義の味方一家の話なんですが、ただしアクションはついでみたいなものでメインとなっているのは家族愛。
好き! 個人的に家族もの大好きなんです。吉永さん家のガーゴイルとか神様家族とか、古いところだと桐原家の人々とか家族計画とか(一個妙なタイトルが混じってますが、細かいことは気にしたら負けです)
というわけで家族もの成分を存分に満喫させていただきました。

一家そろって特殊な能力を持っているためか、世界の危機や誰かのピンチが向こうから転がり込んでくるような運命を持った一家。日々ナチュラルに、場合によっては宇宙まで活動範囲として世界の平和のためにがんばってます……が、そのことは割と適当に描写されてます。
それよりも力点を置かれているのは「家族」、これに尽きます。置かれた立場は特殊でも、実に仲睦まじい家族愛。
この家族パワーの前ではヒロインすらも霞んでみえます。と、言いつつこのヒロインもかなりいい味出してます。後は……そう、巻頭の挿絵の中に家族間のコミュニケーションボードの絵があるんですが、これが作品の雰囲気をものすごくうまく表しているので、本文読まずともこれがツボに来たなら読んでみていいんじゃないかと思います。


この作品の名台詞

「あんた、美智乃とケンカしたんでしょ」
「いや、あれはケンカなんかじゃ……」
「早く仲直りしなさいよ。謝るのが嫌なら謝らなくてもいいわ。とにかく、話すの。それだけで何かが変わるから。
あんまりこういういと言いたくないんだけど、大切なものってぼうっとしてるといつの間にか手の届かないところにいってたりするものよ」

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