幻想譚グリモアリスI されど魔刃の名のままに
作者 :かいとうれいじ:海冬レイジ
絵師 :松竜
デザイン:?
編集 :?
罪を犯したにもかかわらず人間界では裁かれなかった罪人を、周囲に焼き付いた過去の残滓”フラグメント”をのぞき見てその罪を表沙汰にし、断罪する人ならざる者・グリモアリス。
過去を見て誰が罪を犯したか調べ追い詰めていくミステリ風アクションです。強気のお姫様アコニットの雷撃は健在。
未読者でも問題なくシリーズに入り込めるよう構成が工夫してあります。
が。
ラストの展開での感情移入度が全然違ってくるので、できれば富士ミス版をぜひ確保していただきたいところ。(レーベルが存続しているうちに!)
この程度ではネタバレにならないと思うんで言ってしまうと、新規読者とのすりあわせのために、「誓護が記憶を失っている」という状況を用意してます。なるほど、上手いやり方ですね。
なので新規参入でも問題はないですが……そもそも、プライドが高く人間嫌いで誓護のことなどまともに相手をしていなかったアコニットと、人間不信の誓護が、徐々に信頼関係を築いていった過程が非常に大事なので、それを知っていると知っていないとではラストの台詞の重みがかなり違ってくるんですよね。
3巻を経た後で読むと、ああ二人の仲も進展したものだなあという感慨に浸ることが出来ます。
……で、全くあらすじに触れてないですね……まあいいか(ヲイ
作品一覧
『夜想譚グリモアリス2 堕天使の旋律は飽くなき 』
『魔女よ蜜なき天火に眠れ 夜想譚グリモアリス III』
『幻想譚グリモアリスII 千の獣が吼ゆるとも』
『幻想譚グリモアリスIII 誓えその名が朽ちるまで』
『幻想譚グリモアリスIV 罪と祈りとほほえみと』
『機巧少女は傷つかない 1―Facing“Cannibal Candy”』
『幻想譚グリモアリスV 天の座に咲け叛逆者』
『機巧少女は傷つかない 2』
『機巧少女は傷つかない3 Facing "Elf Speeder"』
『幻想譚グリモアリスVI かくてアダムに祝福を』
『も女会の不適切な日常1』
『も女会の不適切な日常2』
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