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迷い猫オーバーラン!―拾ってなんていってないんだからね!!

タイトル:迷い猫オーバーラン!―拾ってなんていってないんだからね!!(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :まつともひろ:松智洋
絵師  :ぺこ
デザイン:?
編集  :?

最初に言っておくと、サブタイの「拾ってなんていってないんだからね!」は、表紙絵に登場するツンデレ幼なじみのことではありません。
いや正確に言うと違うとも言い切れないんですが、迷い猫は別キャラのことです。

というわけで……ツンデレ幼なじみと、すぐ人助けに走る姉と、傍若無人な生徒会長と、何考えてるか謎の拾われ娘の出てくるラブコメです。
ツンデレとしての強度はかなり高めかも。
なんせ恒常的に腕力に訴える上に口癖になってるのが「二回死ね!」ですからねっ!

口癖で想像した方もいるかもしれないけど、典型的な素直じゃない幼なじみで、「せっぱ詰まった時には嘘しか言わない」とまで主人公に思われる始末。つまり思ってもいないことを言ってしまうアレですね。
とらドラの大河みたいなノリが好きな人だとけっこうハマるんじゃないですかね。
あと、続編のあるなしは別にして綺麗に締めてくれたのが印象的でした。上手いことまとめたなー。

……例によって、ストーリーについてはなんにも触れてませんが迷い猫よりもやっぱりツンデレ幼なじみの方が重要だと思うのであえて触れませんでした。


この作品の名台詞

「今後もし、文乃と話をしていて……アイツが真面目に何かを言ったとしたら」
「言ったとしたら?」
「言ったとしたら、それは百パーセント、嘘だ」
「嘘……?」
そう、嘘だ。
その言葉はすべて嘘。
白を黒、表を裏だと言い張る狼少女、それが文乃だ。
欲しくない、と言えば、欲しいのだ。
あっちに行って、と言えば、側にいてくれという意思表示だ。
とことん素直になれない、ヒネくれたやつなんだよ。文乃ってやつは。

→解説


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