名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

烙印の紋章 2

タイトル:烙印の紋章 2(小説:電撃文庫)
作者  :すぎはらとものり:杉原智則
絵師  :3
デザイン:?
編集  :?

無敵の剣闘士オルバが、帝国の愚劣だった皇太子の影武者を演じるという、影の皇子の物語です。

戦うことにかけては天性の才を持ち、不穏な動きも察知して先回りしてみせるなどオルバは冴えまくり。
ただ、元々の皇太子は才能もない、素行も悪い駄目皇子だったのでアホなフリをしなくてはいけないという……。
そんなわけありすぎる皇子の元に政略結婚で嫁いできた、ビリーナ姫の動向にも注目。
定番な物語ではありますが、安心して読めるおもしろさがありますね。

影を演じているために、そのメッキがはがれることを恐れてあまりビリーナ姫とは会おうとはせず、冷たい応対が多く、しかし時として地が出るために、ビリーナ姫の目には、オルバ=皇子がひどく謎めいた存在に映ってます。
物語的にも今回いろいろ動きがあって、今後皇子との関係がどうなっていくのかなどみどころも多いです。
……で。
なんか、義妹のイネーリってやばくね? アレは暴走しそうな予感。伏線か?


この作品の名台詞

「……あの皇子は、幼いのです。きっと、あなたより、ずっと」
「……」
「何かわかったような顔をしても、実際は、わかっていないことのほうが多い。だから……、言わずとも察してくれる、などとは思わない方がいいでしょう。言えばいいのです。思ったことすべて。わからないというなら、そのことも伝えなければ、彼にはそれこそ永遠にわかりはしない。あなたのことも、ガーベラのことも、これからのことも」

→解説


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