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烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える

タイトル:烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える(小説:電撃文庫)
作者  :すぎはらとものり:杉原智則
絵師  :3
デザイン:?
編集  :?

十年に渡り戦いを続けてきたメフィウスとガーベラは王族同士の婚姻で和平への道をとることに。
そこでうつけ者と評判の皇子のもとに嫁ぐことになったガーベラの姫・ビリーナ。
しかしその皇子の正体は、すご腕の剣闘士だが、メフィウスの皇子と顔が瓜二つだったことから身代わり皇子を務めることになったオルバだった……。
ファンタジーの世界では王道とも言える身代わり皇子の物語です。
この手の話はいつ読んでもわくわくしますね。

少年時代に住んでいた村を滅ぼされ、剣闘士として身分を買われた時以来ずっと仮面をつけさせられていたオルバ。
本人も知らなかった、仮面に隠されたその顔は実は皇子と瓜二つだったことから、皇子の身代わりを務めることに。
一生懸命本人のフリをして取り繕っている時と、剣闘士としての地が出てしまう時のギャップが大きく、その二つの顔の違いに周りが戸惑っている様がいいです。
細かいあらすじはあえて説明しません。
身代わり皇子というネタに反応したら、読んでみて損はないです。

なお、物語としてはきちんと一区切りついてはいるものの、主にオルバ側の視点で話が進むためビリーナについてはまだまだ描写し切れてない部分があるので、売れ行き次第かはたまた既に執筆中なのかわかりませんが続編が期待されるところです。


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