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本来日陰者存在であるスポ根をいっそ清々しいまでに萌え補正を施して、敷居を下げまくり『打ち切りなんてさせないぜヒャッハー！』という萌えスポ根。
部員の不祥事でバスケ部という活動場所を奪われてしまいくさっていた高校生が、実力的には初心者集団である小学生の少女５人のバスケットボール同好会を試合で勝てるように指導していくというそんな物語。
スポ根ならではの熱い描写もちゃんとあります。

そもそも、スポ根最大の弱点は売れないことorz
どうやっても漫画のインパクトには負けてしまうため、過去ライトノベルでまともに話を続けられたのは数えるくらいしか存在しません。（あさのあつこの野球ものはそういう意味でかなりの偉業と言えますが、あれは個人的にはライトノベルにはカウントしてないんで……）
で、この作品ではその辺に超絶割り切りを見せ、売れるためならなんでもするぜ！という基本方針の下、萌えシフトが……。

●実際にバスケするのは小学生の女の子５人。
●戦う試合が初心者ということもあるけど、校内なのであまり肩肘張らなくていい
●コーチ役の青年・長谷川昴には一応彼女っぽい相手を用意して理論武装（笑）を施した上で、小学生相手と適度なスキンシップを……
●イラストに超売れっ子絵師を採用し、さらにスポーツしてる挿絵が一枚もないっ！

正直に言いまして、今後出てくるスポ根が全部こういうスタイルばっかになられるのはちょっとアレですが（笑）、物語はきちんと続いてナンボだと思ってますのでこういう戦略は大いにありだと思います。
２巻に関しては、ツンデレなバスケ少年・竹中も投入して親近感をさらに増しつつ、クラス対抗戦勝利のためにがんばる女の子達を描写してますね。これ、スーパー小学生があっさり相手をぶち抜いたりせず、あくまで初心者が短期間に一芸だけを磨いて、そこを悟られないようにごまかしつつ戦うってところが熱い要素なのです。

ま、そうは言っても302Pのイラストとかもうどうしようかと思いましたけどね！
これ絶対家族には見せられない（笑）

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