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ロウきゅーぶ! 5

タイトル:ロウきゅーぶ! 5(小説:電撃文庫)
作者  :あおやまさぐ:蒼山サグ
絵師  :てぃんくる
デザイン:?
編集  :?

諸事情あってバスケ部の活動ができなくなってしまった主人公が、バスケ初心者の小学生のコーチをするというスポ根+ロリコメディ。つまりロリという大きな餌をぶらさげてスポーツものをやろうという趣旨です。
もっとも5巻ではほとんどバスケしてませんけどね!
ついにロリがメインになったか(笑)

さて、以上適当ですが説明終わり。
以降は、「ロウきゅーぶ!」にロリではなくスポ根成分を求めている奇特な方向けに他の作品を紹介するだけの簡単なお仕事。もっともそういう人はとっくに読んでそうですが……。

まずはスーパーダッシュ文庫の銀盤カレイドスコープ(全9巻)。

これを私がしつこいくらいに推し続けているのは、これがアスリート小説にまで昇華した傑作だからです。
フィギュアスケートを題材にした物語ですが、ヒロインの桜野タズサが国内のマスコミと犬猿の仲がバッシングにもあったり、どうやってもライバルに勝てないというあまりのプレッシャーからゲロ吐いたり、安易に一位にならせてはもらえなかったり、最後に頼れるのは自分だけというアスリートの孤独を見事に表現していたりと、とにかく見所の多いスポ根ものに仕上がってます。1,2巻で本来は終わる予定っぽかったためもあってか、3巻~5巻はちょっとゆるめなところがありますが、6巻以降からラストの盛り上がりと来たら! これを読まずしてラノベのスポ根を語ることなかれ。

同じくスーパーダッシュ文庫のベン・トー。

こちらは半額弁当争奪戦という、およそまともとも思えないバトルをひたすら繰り広げるバカ小説なんですが……これがまあ無駄なまでに争奪シーンが熱い!
下手なガチバトルものより遙かに燃えます。ライバルとの共闘とか、宿命の対決とかそういう少年漫画的成分にも事欠きません。あと、戦利品を食べるシーンがこれまたおそろしくおいしそうなんですよね。これ読むと弁当が食べたくなるのです。

女子ラクロスを題材にした、ファミ通文庫の暴風ガールズファイト。

勢い込んで女子ラクロスをやるために高校に来た千果。しかしラクロス部は同好会に格下げされていて実質休眠状態。そんな状態を立て直すどころか、本気で全国優勝しようと周りを巻き込み、みんなの心に火をつけていきます。文字通り一からラクロスをはじめて、徐々に成長していく様が熱い!(2巻で止まってしまっているのが、哀しきことですorz)

少し前のものだと、知る人ぞ知る角川スニーカー文庫のつっぱれ有栖川。

なんとこれ「ゼロの使い魔」シリーズで有名なヤマグチノボルの作品です。女子相撲というなんともレアな題材を扱っていて、親の決めた結婚相手が嫌だから反抗したという後ろ向きなことが動機になってはいますが、それでも最後にはちゃんと熱い展開になります。(まあその……商業的には惨敗だったらしいですが……)


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 土曜, 2010/06/12 - 11:24

著:蒼山 サグ イラスト:てぃんくる 「……おい妹。走れよ、本気で。それでもきっと……いや、絶対にひなたは負けない。それが、俺の知っている、今のひなただ。お前が勘違いして...