名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

踊る星降るレネシクル

タイトル:踊る星降るレネシクル(小説:GA文庫)
作者  :ゆうじゆうじ:裕時悠示
絵師  :たかやKi
デザイン:?
編集  :?

第2回GA文庫大賞(前期)<奨励賞>受賞作。

これはああああああ!! なんと熱いアクション。
ていうかアクションそのものよりも師弟関係がイイ!
新人さんへの今後の期待も込めて赤枠おすすめで!

単純な腕力ではなく、個性を強さに変換する「ミカホシランキング」によって格付けされるミカホシ学園。
主人公のレンヤは、幼なじみの瑞貴を探してこの学園に転校してきたが、過去に起こした事件がきっかけで一切の戦いを捨てていた。だが、周りからは戦いを挑まれ困惑する中、学園の落ちこぼれ少女・舞波すまると出会う。
このセンスのなさそうなすまるを、一人前に鍛え上げて欲しいとの依頼を受け、断り切れずにレンヤはすまるのコーチをはじめるが……。

いかにもトーナメント戦メインのような構成と見せかけて、そっちは本当に最小限度に留まり、人間ドラマと修行の方に絞って描写してあるのがポイント。

まず、すまるの設定がいいんですよね。本人にはわからないけど、本心がほっぺに文字として浮き出てしまうという、斜め上を行くツンデレです。
あと、レンヤとすまるのかりそめの師弟関係が実に熱い!
弟子を師匠が叱咤激励するのは定番なんですが、その逆、弟子から師匠への発破というシシュがもう最高です。

1巻で綺麗に終わってるので2巻が出るかどうかはわかりませんが、この人の次の作品は絶対買い増すとも!


この作品の名台詞

「さっき言ってくれたよね。『あきらめてんじゃねえよ』って。あんなこと言われたの、わたし、はじめて。『無理』『身の程知らず』『あきらめろ』そんな言葉ばっかり。でも、あんな風に言ってくれたひとは、はじめて」
「あなたが、本当の本当にダメ人間でもかまわない。世界で一番意気地なしで、世界で一番弱い人でもかまわないからっ、」
「あきらめるなって言ってくれる人に、わたしは、教わりたい!」

→解説


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 月曜, 2010/04/19 - 20:45

著:裕時 悠示(ゆうじ・ゆうじ) イラスト:たかやKi 「徹夜で描いたのに……」 「へ?」 「徹夜で描いたのに、ボツにされた。あのクソ担当。渾身のラヴシーンをボツって。『今どき...