名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ヴァンダル画廊街の奇跡〈3〉

タイトル:ヴァンダル画廊街の奇跡〈3〉(小説:電撃文庫)
作者  :みながわまもる:美奈川護
絵師  :望月朔
デザイン:?
編集  :?

世界統一政府の『プロパガンダ撤廃令』により、戦争をイメージさせる芸術は規制対象となる世界。そんな世界で、名画をビルの壁面などに大きく突如として描いてみせるアートテロリスト『ヴァンダル』の活動を追う物語も、ついに完結。
綺麗にまとめたと思います。名画を題材にしていることもあってかどうか、描かれている場面場面が非常に美しく絵になるのが特徴。

全体として地味ですが、だからこそ光るものもあったと思います。
個人的にプロパガンダ撤廃令周りの設定には少々首をかしげる部分も実はあったんですが、一枚の絵とそれにまつわる人々のエピソードは心に響くものがありました。エナはほんとにいい子!
まあ上に書いたようなこともあって、ラストももちろん綺麗だったんですがむしろ「夢の花束」がじーんと染みるいい話でした。このシリーズ、個々のエピソードが好きだなあ。


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