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ハロー、ジーニアス 2

タイトル:ハロー、ジーニアス 2(小説:電撃文庫)
作者  :ゆうきかずひろ:優木カズヒロ
絵師  :ナイロン
デザイン:?
編集  :?

今回、作品の元々の背景である世界各地で稀に存在する天才達「ジーニアス」の一人である、八葉の天才ぶりが発揮されることはあまりありません。

が。
世間からはみ出した天才少女・八葉と、突出した才能を持つわけではないが社交的で誰からも好かれる少女・有屋という、接点がこれまでなかった二人の少女が友情を築き上げるまでの物語が熱いです。

ほとんどのラノベが半ば宿命的に恋愛模様の進展を優先するなか、友情の描写をじっくり読むことができたのはよかったです。

前回の一件で、第二科学部に腰を落ち着けた高行だが、未だこの部が何をするところなのかはイマイチ理解できていなかった。同じく部員となった有屋と八葉が、お互いの距離を縮めようとしている橋渡しなどしている中、彼らの部室がある「部室長屋」に、学園都市統括機構の差し金である「統括委員会」が現れ、十年前の契約書を盾に、長屋の取り壊しを通告してくる!

長屋取り壊しへの抵抗をきっかけに、「ジーニアス」という特殊な立場のために他人との距離があった八葉が、有屋をはじめ他の人間と触れあっていく過程がいいですね。特に八葉と有屋の友情構築は、あーもう青春だなあ!


この作品の名台詞

「人生のコツを教えてやるよ」
「明日笑える方を今日選べ。昨日のことは気にすんな」

→解説


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