名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

クジラの彼

タイトル:クジラの彼(小説:角川書店)
作者  :ありかわひろ:有川浩
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

他の作品を知らなくても全く問題なく楽しむことが可能ですが、シンクロ率がはねあがるので「空の中」及び「海の底」読了後に読まれることを推奨します。
内容的には自衛官の彼or彼女というちょっと特殊な職業ゆえに起こる問題に揺らされながらも愛すべきバカップルな短編集です。
あーもー出てくる人物みんな男も女も含めて(たとえ30に手が届こうとも)かわいい! そこだ! 行け! バカップル!
短編なだけに間延びしないので、破壊力でかすぎ。おすすめ。

これ読むと、フォーマット的なツンデレなんて吹けば飛びます。気の強い女性のちょっとした折りに見せる隙は最強。
潜水艦乗りなど、職業柄連絡すらもなかなか取れないそんな逆境の中での恋のゆくえを追いかけます。
あえて誰が出てくるとは言いませんが、「空の中」のあの人とか、「海の底」のあの人とかのその後の恋愛模様が描かれ、相変わらず気の強いのは変わってないなあ、とかさらにかわいさに破壊力が増してるなあ、とかニヤニヤできること間違いなし。今回はよけいな?物語要素がスパッとそぎ落とされて、恋愛部分だけが切り取られているので……まあとにかく読めばわかります。少なくとも私は電車の中で読んでて、ゆるんでくる表情を抑えるのに苦労しましたええ。
 


この作品の名台詞

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
クジラに乗ってるハルが好きです。だってあたしが会ったハルはクジラに乗ってるハルだったから。

→解説


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from 粋な提案 on 金曜, 2007/03/02 - 04:46

イラストは徒花スクモ。装丁は片岡忠彦。野性時代2005年7月号から2007年1月号まで不定期掲載をまとめた短編集。
有川さんが得意で本領を発揮する自衛隊に、有川さんが...

from 怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】 on 木曜, 2007/03/01 - 22:45

「クジラの彼」有川浩/著(角川書店刊)クジラの彼毎度おなじみ、本ブログ勝手に推奨の作家「有川浩さん」の最新作を入手しました。この単行本は、角川書店が発行している雑誌「野...