名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

カタリ・カタリ―トキオカシ2

タイトル:カタリ・カタリ―トキオカシ2(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :はぎわらまり:萩原麻里
絵師  :鹿澄ハル
デザイン:?
編集  :?

時を渡る宿命を持った、「時置師」たちの物語です。
けっこう好き……だったんですが、残念なことにあからさまに打ち切り。
思わせぶりに出てきて全く活躍しないキャラがいるどころか、泣けることに大ボリュームのあとがきには未登場キャラの設定資料まであったりして、本来のエピローグに2ページくらいの追加エピローグがあって、それで無理矢理まとめてます。
その代わり、話の収束を無理にさせなかったため、物語としてはちゃんと読めます。2巻についてはもう割り切って、障害を越えた純愛の行方を楽しむ作品だと思った方がいいかも。その辺の台詞回しなんかはなかなか印象的な物もありました。さすがにガックリきて紹介文もまともに書けやしません。

うーむ……少女系は別として、少年系で和風伝奇やるとほぼ100%討ち死にしますね……(涙
今一生懸命成功例を思い出そうとしているんですが、さっぱり浮かんできません。トホホ。
と、ここまで書いたところでボッタクリ感が強くて(別に西尾維新は嫌いじゃないんですけど)今までスルーしていた刀語は貴重な和風伝奇の成功例なんじゃなかろうか?と思い至り、読んでおくべきか……と思案中です。


この作品の名台詞

「ねえ紀見香さん。貴方が望んでいるものは、全部頑張れば手に入るものばかりなんです。なのにどうしてそう簡単に諦めてしまうんですか。手を伸ばせば届くのに、大切な人だって目の前にいるのに……行動に移す前から、貴方はそうやって言い訳ばかりして逃げ続けている。どうして一度でもすべてを賭けてみようと思わないんですか。自分の力で未来を作ろうとしない限り、何も変わらないのに」

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from いつも感想中 on 木曜, 2007/05/17 - 10:01

カタリ・カタリ―トキオカシ2 作者: 萩原麻里 出版社/メーカー: 富士見書房 発売日: 2007/05 メディア: 文庫 前書き代わりの魂の叫び 完結? ふざけんなー!! 続きを出させんかー!! ...