ダークエルフの口づけ 3 ソードワールドノベル
作者 :かわひとただあき:川人忠明
絵師 :椎名優
デザイン:?
編集 :?
相変わらずなんという殺伐さ!>褒めてます
ダークエルフの密偵として、エルフとなって貿易商ギルドに入り込みそこの保安主任をしているベラ。
盗賊ギルドの幹部であるラミア。
この二人が筆頭ですが、とにかくまあ交わされるやりとりとかのねじまがり具合が素敵すぎです。
笑顔で紅茶を飲んで世間話しながら、裏ではお互い護衛が館を取り囲んで戦いを繰り広げていたり、相手の拠点をつぶし合ったりやばすぎです。
物語自体も二転三転して、裏で誰が何を望んで事を起こしてるのか容易にはわからない。
オチは読めた!と思っても最後までわかりませんよ? この三巻でも……いやはや。
ソードワールド·ノベルということで敬遠してる方もいるかもしれませんが、別にソードワールドを全く知らなくても問題なく読めますし、剣と魔法が飛び交う割にはファンタジーというよりは、策謀のし合い·つぶし合いというイメージの方が強いのでそこにピン!と来た方は今からでも遅くありません。
速攻入手して、「表でにっこり、裏でブスリ」な策謀の数々やベラの氷の冷たさに酔いしれてください。
かろうじてまっすぐな気性(でも実力はまだまだ)のアマデオくんと、代え難い優しさをもつエビータ嬢が一服の清涼剤になってます。
しかし、やっぱりベラはツンデレですね。
ただし誤解があるといけないので補足しますが、ツンデレ比率は99:1くらいで、しかも本人にはデレ部分はわからない仕組みになってますので表向きは100%ツン……というか氷の抜き身の剣そのものです。
ルイズのようなわかりやすいツンデレはもうお腹いっぱいだ!という方にもぜひお試しいただきたく。
この胃をやられるような感覚(笑)がよいのですええ。
この作品の名台詞
「ラミア様がわたしとペニートの関係についてどうお想いになったところで、大差のない問題ですので」
「そこは惚れた弱みというものがあるでしょ? 情を交わした相手を、そう簡単に殺せるかしら?」
「ラミア様なら、どうなさるのですか?」
「…………そうねえ。殺す、かしら」
「では、わたしの答えも同じです」
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