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黄昏色の詠使い 3 アマデウスの詩謳え敗者の王

タイトル:黄昏色の詠使い 3 アマデウスの詩謳え敗者の王(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さざねけい:細音啓
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

この世に存在する5色の名詠式のいずれにも属さない「夜色名詠」を亡き母から受け継ぎ、習得しようと頑張る少年・ネイトと、緋色の髪の赤色名詠を使う少女・クルーエル。
二人のボーイミーツガールなファンタジー。
随所にアクションなども盛り込まれていますが、とにかく作品全体から漂ってくる優しさが最大の特徴です。
イマイチよくわからん、という方はとにかく1巻だけでも読んでみて、その優しさを肌で実感してください。おすすめ!
2007年上半期2chライトノベル板大賞もこの作品が制したようですが、納得の出来です。

さて、3巻目に突入したシリーズですが、なんかものすごく大きな事件になってます。
ネイトの夜色名詠だけでなく、クルーエルにも何か鍵が?
しかしまあラストでの、クルーエルの爆弾発言の前にはすべて霞むわけですが!!
年上少女(そんなムチャクチャ違うわけじゃないけどね?)に翻弄される年下少年はかわいいものですええ。
よっぽどその台詞を使おうかと思ったんですが、とりあえず自重しました。読んでのお楽しみって事で。


この作品の名台詞

「あなた、いいえ、『大人』は大事なことを忘れてる!」
「名詠に必要なものは凄い触媒じゃない。名詠式は、自分が望むものを詠び招くものだもの。その願いがあれば――名詠式には十分なんだから!」

→解説


「あたしが恐がりだっていうさっきの話だけどね……うん、昨日はすごく怖かった。本当に、夜の間中、あたしはソファーの上でふるえてた。でもね、ふしぎ。今は――」
あたしは――今は――
「あたしは、お前なんか怖くないっ!」
だから安心して、クルル。
そうだ。怖れてない。怖がってなんかいられない。
クルーエルから受け取ったものを、渡さなくちゃいけない。

→解説


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from ラノベ365日 on 金曜, 2007/08/10 - 03:48

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