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空トブ人ビト―青イロ発光ウサギ

タイトル:空トブ人ビト―青イロ発光ウサギ(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :みかみやすあき:三上康明
絵師  :大場陽炎
デザイン:?
編集  :?

空を飛んで、人から物まであらゆるものを配達する通信士の活躍する飛翔ファンタジー。
そして真っ直ぐで痛く青くさい直球の飛び交う青春ストーリーでもあります。
作者の人は前作のストーンヒートクレイジーでもそうなんですが、わかりやすくまっすぐな物語を書くと同時に
「痛い、これは痛い……」と言うしかないものの内包しています。その痛さも含めてまっすぐさが気に入ってます。

通信士であるハルタは、とにかく飛ぶことが好きで飛翔技術はすごく、よく無謀な飛び方をしては相棒のルパーを巻き込みます。
サヤは治安本部に勤務する少女で、そんな二人とは腐れ縁。
そんな三人の関係は、やがてささいなことをきっかけにして微妙なものに……

飛翔アクションの部分のあれこれはあえて書きませんが、そちらについては十分爽快さありです。
あと男二人に女一人というコンビでありがちなアレがもつれにもつれてああなるとは……
ラストも大団円とは言えないちょっとしょっぱいものになってますが、そこがまっすぐ一辺倒なだけでない魅力とも言えますね。
ありそうで意外とない作風かもしれません。


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