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緋弾のアリア

タイトル:緋弾のアリア(小説:MF文庫J)
作者  :あかまつちゅうがく:赤松中学
絵師  :こぶいち
デザイン:?
編集  :?

エンタメの本質について考えさせられる作品かも。

武偵高校という武力を行使する探偵『武偵』を育成する学校。
そこの生徒で、妙な行為がトリガーになって覚醒し普段を凌駕する身体能力を発揮する少年・遠山キンジはある日いきなり自転車爆破事件の被害者になり、危ういところを神崎・H・アリアに助けられたことにより、平穏な日常は終わりを告げることに……。
荒唐無稽(褒め言葉)なガンアクションです。

キンジが、とあるきっかけをスイッチに覚醒するというその設定はおいといて。
正直、物語的にはその場の勢いとテンポが重視されているため、冷静に考えるとツッコミどころはあちこちあります。
ありますが……それを問題にさせないだけのテンポのよさがあるんですよね。これが大きい!
私のような読み過ぎた人間はどうしても作品の枝葉部分に目が行ってしまい、『ライトノベルはエンタメである』という本質を忘れがちになります。
が、本当は楽しんだ者・楽しませた者勝ちなのです。
重箱の隅っこにこだわりすぎて、物語のテンポを崩し読者が醒めてしまっては本末転倒。

多少のツッコミどころなど軽く無視して突っ走るというか疑問に思う暇も与えず次々イベントを繰り出すこの勢い! 大好きですええ。

なお、神崎の存在感があまりにも大きすぎて、正直幼なじみはすっかり空気と化してますが(爆)、おそらくは2巻で逆襲があるんじゃないかと……。


この作品の名台詞

「――風穴あけるわよ!」

→解説


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from 二次元放浪記 on 月曜, 2008/12/15 - 08:07

著:赤松中学

文庫:MF文庫

〜あらすじ〜
東京武偵高校、そこは武力を行使する探偵―通称『武偵』を育成する特殊な学校。「あるきっかけ」で頭脳が活性化するという体質を持つ...

from monumenta librorum on 日曜, 2008/09/21 - 00:39

武力を行使できる探偵を養成する高校に通う少年が、超エリートの少女と出会ってと言う話。ヒロインに振り回されるアクション物。一応、話はまとまってはいるが、顔見世と言った感じ...