名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

逆理の魔女

タイトル:逆理の魔女(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :ゆきのしずか:雪野静
絵師  :石川沙絵
デザイン:?
編集  :?

スーパーダッシュ小説新人賞佳作受賞作。

逆理の魔女たるヒロインは、眼帯少女な見かけと違い超かわいいツンデレで、立ち位置的にはボケ担当? そして主人公の強烈なお姉ちゃんが、おいしい見せ場を次々かっさらう漢前仕様。ある意味影の主人公。

現代を舞台にした魔法アクション。1巻ではラブコメというよりも、友達感覚でじゃれあってる感じですが、その掛け合いは非常に楽しい!
また映える台詞が非常に多いです。おすすめ。

冥月マシロは、ある日スカートのまま逆立ちする変な少女と遭遇する。逆月雨づき(漢字が出ない……)という名のこの少女は実は魔女であり、マシロと同じく常人に視えない怪異を映し出す右目を持っていた。それが縁で、マシロは雨づきという魔女の手伝いをすることになる……。

マシロが一見人を寄せ付けない孤高のキャラに見えて、実は状況変化に弱くてすぐにテンパっちゃうかわいい性格で、いちいち和ませてくれます。
ちゃんと締めるべきところは締めるんですが、むしろただの人間のはずの、マシロの姉・ソラの方がよほど人間離れしてます。つか、ソラには惚れる! もっとも普通の人間はあまり眼中になさそうですが……。
この三人による掛け合いを見てるだけで十分ニトリ(お値段以上)ですね。

例のごとく、魔法についてはほとんど触れてませんが、これは割と定番……かな? ただ、ソラが人間の身で時折魔術師をも凌駕するのが気持ちよかったなあ。


この作品の名台詞

「よくわからないが、わかった。…………じゃあ、おやすみ。
ん? どうした?」
「別に。……ただ、
おやすみなんて、何年ぶりかなって、思っただけ」

→解説


「だから動くなって言ったでしょう! 鬱陶しいわね!」
「ふふ、あはは、あー……その滑稽さは素敵ね、下手な芸人さんより面白いわ。ぜひとも転職を勧めたいくらい。
あぁ、本当、どれだけのものかと思ってたんだけど。所詮は人間っていう枠なのね、魔女っていっても。手品ひとつで特別気分。謳って、驕って、裸の王様」

→解説


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