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とある飛空士への夜想曲 上

タイトル:とある飛空士への夜想曲 上(小説:ガガガ文庫)
作者  :いぬむらころく:犬村小六
絵師  :森沢晴行
デザイン:?
編集  :?

まずシリーズ続刊と聞いていちばん最初に思ったことは、
「ええーまだ続けるの? いくらなんでも蛇足になったりしない?」でした。で、実際に読んでみて……
おもいきり趣味に走ってますが、これがまたおもしろい! さすがです。

別にシリーズのファンによけいな予備知識は必要ありませんが、シリーズ未読でミリタリーマニアな人がいたらぜひ読んでみることをおすすめします。

『とある飛空士への追憶』で敵中の単機一万二千キロ走破が描かれましたが、当のレヴァーム皇国の敵国である帝政天ツ上の軍人・千々石が主人公となります。
貧しく親もなく、未来への希望もなく毎日を過ごす少年千々石と、歌のうまい少女ユキが出会ったことから、大きく二人の運命は動くことに……。

普通に手に汗握る展開なんですが、第二次大戦あたりの知識があるとものすごい勢いで趣味に走って書かれているのがわかります。
戦艦島のモデルが軍艦島なのはまあ至ってわかりやすいとして、世界初の空母同士の激突とか、空母での第二次攻撃におけるゴタゴタとか、さらには天ツ上嫌いの猛将とか、史実を知っているとニヤニヤせざるを得ません。なんか気分は架空戦記ですね!

で、これ。上下巻ってことですが、歌姫はどうなるのかすごく気になる……。


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from monumenta librorum on 月曜, 2011/11/07 - 10:53

『とある飛空士』シリーズだが、主人公は『とある飛空士への追憶』で登場した敵のエースになっている。基本的にストーリーはシンプルだが、戦闘シーンはかなり書き込まれている。既...