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ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国

タイトル:ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国(小説:ガガガ文庫)
作者  :いつきりゅういち:壱月龍一
絵師  :裕龍ながれ
デザイン:?
編集  :?

なんと、腐女子ヒロインです!

(ちなみにメインヒロインが腐女子なのはもしや少年系ラノベ初!?と思ったら少ないながらも何作品か前例があるようです。きちんと調査が終わったら、改めて報告予定)
コメディとしてのネタに終わらず、割と作品の重要な部分に腐女子的なものが食い込んでいる希有な物語。あ、念のためいっときますけど、全年齢向けだしまっとうな(笑)恋愛ストーリーですから! うん、おもしろかった。

純文学作家を志すも諸事情により果たせず、ライトノベルを書いてみたらアニメ化を果たすほど大ヒットし、嬉しいながらも複雑な心境の、小説書くこと大好き青年・矢文学。
彼はある時、図書館で作品の大ファンである少女・明日葉と出会い、一目惚れ。すっかり明日葉に夢中になってしまう。
しかし、大きな問題が。
明日葉は実は腐女子で、しかも学は幼少体験から二次元アレルギーで、三秒以上漫画的な絵を見ると気絶してしまう難儀な体質だったのだ! 学の恋の行方は果たして……。

腐女子ヒロインまで来ましたか……いやもうなんでもありですね。基本的には恋愛と腐女子ネタ主体なんですが、ところどころドキッとする成分が混ざってるのが怖いところ。
特に自信満々の原稿を編集に完膚無きまでに打ちのめされるくだりとか、売れるための工夫とかが妙に生々しい……。
ともあれ、上手い料理の仕方だったと思います。
満足満足。


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 日曜, 2009/11/01 - 22:31

著:壱月 龍一 イラスト:裕龍 ながれ
「攻めとくれば、受け……これ腐女子」
約一週間半週間の積み。ガガガ文庫。『Re:ALIVE』でデビューした壱月さんの第三シリーズ。二作目『七夕...