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ご主人さん&メイドさま―父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります

タイトル:ご主人さん&メイドさま―父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(小説:電撃文庫)
作者  :えのきづむだい:榎木津無代
絵師  :双龍
デザイン:?
編集  :?

第16回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。

わたくし、メイド好きではありますがゴシックメイド原理主義者です。
フレンチ系のミニスカメイドは破廉恥で慎みがなくてダメダメ。
……しかし。

「メイドさま」なら仕方ないな!
ただのメイドではなく、メイドさまなのが重要。
態度は大きいんですが、いわゆるツンデレとは違います。読めばわかる。
物語も主人公の変態性が半端なくまっすぐでブレがない。
これはいいものですええ!

半端じゃないメイド好きの主人公・五秋陣(ごしゅう じん)。
彼がある日帰宅すると、なぜか家には一人のメイドがお出迎え。
しかも、やたらと態度がでかい! そして腰には日本刀。
五秋を主人だと断定しておきながら、ごく自然に五秋をこき使い、自分はなにもせず。
え、こんなメイドはありなの?
「頭が高い!」
これがメイドさまの決め台詞。これだけならただの偉そうなメイドで終わってしまいますが、五秋だけを主人と認め、おさわりとかそういうのオール解禁なんですよねこれが!
……もちろん、世の中そんなに甘くはないですけどね?

おしかけメイドという題材の料理の仕方が上手いです。
あと、主人公が変態的ながらも本当にまっすぐなので好感が持てました。
やたら全裸になりますが、なんか許せてしまう……。
いやあとにかく読んでて楽しかった。


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