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“菜々子さん”の戯曲 小悪魔と盤上の12人

タイトル:“菜々子さん”の戯曲 小悪魔と盤上の12人(小説:スニーカー文庫)
作者  :たかぎあつし:高木敦史
絵師  :笹森トモエ
デザイン:?
編集  :?

前作『“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕』で、綺麗に風呂敷を畳みきっての終わり方だったので、いったいどう続けるのか?というところに興味を持っていたのですが……

菜々子さん影のラスボス化&新主人公にバトンタッチと装いを変えてきました!
おおいによかったと思います。
日常ミステリですが、米澤穂信の小市民シリーズを好きな方にもぜひ読んで欲しい!

何らかの部活には必ず入部しなければならない高校の規則があり、新入生の宮本剛太がなんとはなしに文芸部をのぞいてみたことからトラブルに巻き込まれる。そこで宮本は”菜々子先輩”と出会い、一目で心奪われたのがきっかけで彼女の所属する映画研究会に入ることに。
以降、菜々子先輩の思惑に否応なく取り込まれていくことになる。

あくまで探偵役となるのは宮本。あんまり探偵っぽくはない雰囲気ですが意外とやりおるわこやつ!
しかし、主にがんばっているのは宮本であるにもかかわらず菜々子先輩の存在感と来たら半端ないっす。
あんたどんだけ人を影であやつってんだ! 恐ろしいなんと恐ろしい……


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