名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

オーディナリー・ワールド

タイトル:オーディナリー・ワールド(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :まきおかきあん:槙岡きあん
絵師  :KL
デザイン:?
編集  :?

最初にお断り。
これは相当にあくが強いです。物語の要素としても偏ってますので、ごく普通なラブコメ読みたい、っていうライト層には向かないのではと思われます。

しかし!
無駄に溢れるご当地ネタと、予想もつかない方向に転がる展開という二つの点は何者にも代え難いと感じたので、黒枠おすすめ……からやっぱり好きすぎるので赤枠おすすめに変更しました。

・群馬県民と栃木県民の仁義なき争い。
・ラブコメのセオリーガン無視
・内気なのか強気なのかさっぱりわからん女の子
・お嬢様なのか庶民なのか以下略

以上の要素にピクリと来たならば、ぜひとも手に取ってみてください。

栃木の山奥出身で、中学時代は怖い見た目や様々な誤解などが重なった結果ぼっちになっていた少年蕪木大空夢(もてぎたくむ)は、東京に出て心機一転高校デビューすることを心に誓っていた。
しかし、下宿することになっていた叔母の家で、初日からクラスでマイナスな存在感を見せつけてしまった少女猫屋敷うらみと一緒に住むことに!

はい、この序盤だけ書くと普通のラブコメに見えますよね?
でも違うんです。
まずは暴走するご当地ネタ。具体的には栃木と群馬。扱われ方がアレなので両県民はどんな反応をするんでしょう。でも郷土愛がなくてはここまで怒濤のネタは出ない、と思う。……たぶん。
あとは、うらみ&もう一人のヒロインである森泉いばらの言動が、激しく予想を裏切ること。うらみさん、スイッチ能力高すぎです。

基本的な部分では「ぼくは友達が少ない」と同じなはずなんですが……どうしてこうなった。>褒め言葉です

ともあれ、ほんとに癖はありますが個人的には中毒になりました。続刊あるのかなあ。あるといいなあ。


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