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ハレの日は学校を休みたい!

タイトル:ハレの日は学校を休みたい!(小説:ガガガ文庫)
作者  :くがぼんちょう:陸凡鳥
絵師  :切符
デザイン:?
編集  :?

うおおお、これは無茶苦茶ストライク!
内面が隠れイケメンの主人公による、後ろ向きと見せかけて実は超前向きに熱い青春小説です!

帯でいきなり「学園祭を中止しろ!」とか煽ってるから、どんなにドロドロな話かと思ったら……。ひっじょーにガガガ文庫らしいひねくれ具合がよかったですね。実のところ、欠点とかもないわけじゃないですがなによりもこちらの琴線にストライクであったことも含め、赤枠オススメさせていただきます。

学園祭嫌いで、以前から他の学園祭の妨害工作をたびたび行っていた高校生・響川晴。自らの通う学園の生徒会長から、「学園祭を中止しろ」という脅迫文が学園に届いていたことで嫌疑をかけられ、無実を証明するために不本意ながら犯人探しをすることに。
実行委員の一人で、軍人口調でしゃべる変な少女・詩ノ森ミアと協力して、容疑者たちを調査することに。果たして晴は自らの潔白を証明できるのか!?

ああ、すばらしきかなマイナスな青春……と、見せかけて前向きだ! なんというガガガらしさ。

キャラがいいですねー。がっちり立ってます。
なにより主人公が、ツンデレ体質というか隠れイケメンというか、なんという漢らしさ!
物語としてはきっちり1冊でこれ以上ないくらいにまとまってますが、出てくるキャラはむしろまだこれから熟成できると思われるので、できれば続いて欲しい気が。


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