名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

こうして彼は屋上を燃やすことにした

タイトル:こうして彼は屋上を燃やすことにした(小説:ガガガ文庫)
作者  :かみつきれいにー:カミツキレイニー
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ大賞>受賞作。

ガガガ文庫らしからぬ?すごくまっとうな青春小説。
いずれも心に様々な傷を持った者同士が、学園の屋上に集まり、「オズの魔法使い」の配役よろしくその傷と向き合うというもの。
ガガガ文庫はなにげに青春小説率の高い文庫なんですが、尖りまくった話が多いので、ある意味直球は希少価値と言えるかもしれません。
初心に返って、まっすぐな話を読んでみてはいかが? おすすめ。

彼氏に振られ傷心の少女・三浦加奈。そのショックは大きく、自殺を決意して学校の屋上へ向かう。が、屋上で「カカシ」と名乗る変な少女、「ブリキ」と名乗る毒舌で無愛想な少年、終始笑っている「ライオン」と出会い、「どうせ死ぬから復讐してからにしませんか?」と言われ、とりあえず自殺は中止。
かくて加奈は「ドロシー」となり、自分の傷や、カカシたちの傷と向き合っていくことになる。

ああもうほんとーに青くてまっすぐだああああ!
特にラストシーンはよかったです。さあ若人よ、停滞の時間はここまでだ、みたいな。


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