名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

脱兎リベンジ

タイトル:脱兎リベンジ(小説:ガガガ文庫)
作者  :ひであき:秀章
絵師  :kyo
デザイン:?
編集  :?

スクールカースト最底辺の少年が、大好きな軽音楽でさえハブにされている現状を変えようと動き出す! 
いやー青春です。しかも自分を変えよう、ではなく考え方の方向性が「世界を変えてやる」なのが実にいい。黒枠おすすめ!

ひっじょーにガガガ文庫らしい作品と言えます。
ほんと、ガガガ文庫はスクールカーストものが多いなあ。かたちはいろいろだけど青春小説に特化してるからかな?

ともあれ、おもしろかったです。

軽音部員でありながらも、周りからハブにされている兎田。部長から嫌がらせを受け、練習場所もない。そんな兎田と偶然出会った漫研の部長・兎毛成る結奈。彼女は兎田の才能を知り、彼に発破をかけリベンジさせるために個性的な知り合いに次々声をかける。

最初に注意点。
主人公の内気な高校生・兎田晃吉は、もう半端なくスクールカーストの最底辺です。フルボッコ。ぼろ雑巾。周りからは底辺扱いされ、本人もすさまじく卑屈な根性になってるので、いやもう読んでてキツイキツイ!
ゆえに、明るく楽しい話が読みたい人には向かないかも。
まあその分、兎毛成さんの明るくシャキッとした性格に助けられてますが。

物語は最初から最後までなかなかに個性的でした。
こういうオチできますか。
いやー、青春っていいなあ!


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