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六花の勇者

タイトル:六花の勇者(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やまがたいしお:山形石雄
絵師  :宮城
デザイン:?
編集  :?

タイトルだけ見て、王道なファンタジー系かしらとか思ってたら全然違ってました。
闇の底から魔神が目覚めるとき、神は6人の勇者を選び出し、世界を救う力を授けるのですが……

なぜか約束の地に集まった勇者は七人いる!

誰が本物で誰が偽物なのか? 全員が疑心暗鬼に陥り、まっさきに嫌疑をかけられたアドレットは果たして自分が本物だと証明することはできるのか!?
このミステリ風な展開、本物と証明できなければ失うのは自分の命、さらに世界の命運もかかっている……。
終始手に汗握る展開でドキドキしながらあっという間に最後まで読んでしまいました。これは文句なしに赤枠おすすめです。

地上最強を自称する少年アドレットは、世界を救う「六花の勇者」に選ばれるためにありとあらゆる戦い方を駆使し、そしてついに六花の勇者となる。
しかし、約束の地に集結してみるとなぜか勇者は七人。さらにその直後、結界が作動し勇者たちは閉じ込められてしまう。
この勇者達の中に一人敵が混じっている!!

主人公のアドレットは、仮にも地上最強を連呼するだけあって強いには強いんだけど、他の勇者と比べると正統な戦い方では圧倒的に劣勢で、道具や搦め手を駆使することで勝ちをもぎ取る「智恵で勝つ」タイプなのでまずそこがいいですね。
さらに、いきなりアドレットは活躍どころか仲間から殺される危機に。ヒロインとの距離とか、最後の引きとかそういう部分も含めて魅力がたくさん詰まってます。
やべえっす、この先このシリーズどうなっちゃうんだ……


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from monumenta librorum on 月曜, 2011/11/07 - 21:15

魔神が目覚める時に現れる六人の勇者が何故か、七人おりというところから始まる話。非常にオーソドックスなファンタジーだが、かなり、シリアスな展開になっている。ただ、設定は割...