名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

戦う司書と虚言者の宴

タイトル:戦う司書と虚言者の宴(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :やまがたいしお:山形石雄
絵師  :前嶋重機
デザイン:?
編集  :?

死ねば人はみんな本になり、その本は図書館で保管され、それを守るのが武装司書。
独特な世界観と、能力バトル、挿絵もこの一風変わった雰囲気を作り上げるのに貢献してますが、ともかく物語を読ませてくれる作品です。
前巻で、物語の山は解決してしまいいったいこれからどうやって続けるんだろうと思っていたらどっこい甘くはなかったです!

続け方が非常に上手く、緊迫感を失っていません。
あと、なにげにミスリードを誘われたりして……ええもう見事に騙されましたとも(苦笑
しかしこの物語の最大の特徴って、実は一応本来は主役の立ち位置にあるはずの館長代行ハミュッツがどう見ても(挿絵的にも!)もっとも邪悪であるという部分かもしれません。
こんな物騒な人、どうすりゃいいの?
まあそこがいいんですが!


この作品の名台詞

「わたしはね、服従する人はいらないの。わたしはバントーレ図書館館長代行よ。神の代理人なのよ。服従してくれる人間はいくらでもいるのよ」
「何を言ってるのかわからない」
「わたしは反逆して欲しいの。抵抗して欲しいの。あなたはもう、抵抗しないの? 抵抗したくなるようにしてあげようか?
わたしは、あなたに殺されたいのよ、オリビア」

→解説


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