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龍盤七朝 DRAGONBUSTER 2

タイトル:龍盤七朝 DRAGONBUSTER 2(小説:電撃文庫)
作者  :あきやまみずひと:秋山瑞人
絵師  :藤城陽
デザイン:?
編集  :?

2巻が出た! 快挙だ! 正直半分くらいはあきらめてました。

中華風世界観で描写される武侠もの。
筆力の高さは今更私なんかが語るまでもなく万人が認めるところですが、唯一筆の遅さも圧倒的という泣き所がある秋山瑞人。しかし、「たった3年半」で2巻が読めるなんてああすばらしい。

1巻は序章ということもあり、幾分抑制されてましたが2巻では全開。これでもか!というくらいの闘劇描写が拝めます。燃える!

国の底辺層”言愚”の民・涼狐(ジャンゴ)と、第十八皇女の月華(ベルカ)。
かたや底辺である現状を打開する意思がないジャンゴ、かたや奇行が多さで変人扱いのベルカがそれぞれ『内なる龍』に目覚めます。
周辺の人物もいろいろと興味深いんですが、2巻はベルカの目覚め、これに尽きますね。どっちかというと気概だけが先行して、実力はおいていていなかったベルカはどう化けたのか?
戦い、戦い、また戦い。剣劇、とは表現しにくい部分もありますがいやもう燃えた燃えた!

と、ここで終わらないのがさすがの作者。
ラストの展開は、ステレオタイプな作品では到底手の届かない震えのくるようなものでした。
何度でも言うけど、やっぱりすごいわ。

さて、3巻はいつ出るんでしょうね?
出ても次で完結するとは信じられないんですが……まあ気長に待ちましょう。


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